【シャープ】画像センサカメラコントローラを販売開始

工場で生産する製品の微細なキズや汚れ、欠陥などを高速検知
画像センサカメラコントローラ<IV-S402M/IV-S412M>2機種を発売

 シャープは、工場で生産する製品の微細なキズや汚れ、欠陥などを高速で検知する画像センサカメラコントローラ<IV-S402M/IV-S412M>2機種を発売します。

 画像センサカメラコントローラは、接続したカメラで撮影した画像を処理することにより、不良を検知します。あらかじめ検査基準となるデータ(製品の色の濃度、寸法、面積など)をコントローラに設定し、撮影した画像と比較することで判定を行います。

 本機は、業界トップクラス※1の2,500万画素の高精細カメラに対応。基板や半導体など、目視では困難だった精密部品の検査が可能。広範囲で高精細な画像の撮影に加え、高速マルチコアCPUの搭載により、検査精度の向上と高速化を実現します。ラインスキャンカメラ※2にも対応可能なので、帯状の製品や円柱形などの立体的な部品も容易に検査できます。

 また、本機はロボットビジョン※3にも対応しています。産業用ロボットと組み合わせて使用することで、ピック&プレース作業※4を自動化し、工場や物流倉庫における省人化や生産性向上に貢献します。

品名

画像センサカメラコントローラ

形名

IV-S402M

IV-S412M

希望小売価格

オープン価格

発売時期

2018年4月

■ 主な特長

1. 業界トップクラスの2,500万画素の高精細カメラに対応。目視では困難な精密部品の微細なキズや汚れ、欠陥などを高速検知

2. ラインスキャンカメラに対応。帯状の製品や円柱形など立体的な部品も容易に検査が可能

3. ロボットビジョンに対応。ピック&プレース作業を自動化

※1 2018年4月23日時点。シャープ調べ。

※2 映像素子に1次元CMOSセンサを使用したカメラ。カメラまたは被写体の位置をずらしながら連続撮影し、ライン(線)でとらえたイメージをコントローラ上で2次元イメージに組み立てます。個別対応となりますので、弊社営業窓口にご相談ください。

※3 画像処理により、コントローラが対象物の形状や位置を正確に認識し、動作に必要な座標データを産業用ロボットに送信するシステムです。

※4 箱の中、あるいは生産ラインの前工程から製品をつかみ取り、次の工程へ配置するなどの作業を指します。

■ 仕様

形名

IV-S402M

IV-S412M

外形寸法
(幅×奥行×高さ)

100 × 220 × 270mm (本体のみ)

質量

約 2.3kg

約 2.4kg

接続可能

カメラ

解像度

最大 2,500万画素(エリアカメラ)

転送速度

最大 30FPS(2,500万画素カメラ接続時)

最大台数

2台
(2,500万画素カメラは1台のみ接続可能)

4台
(2,500万画素カメラは2台まで接続可能)

外部I/F

シリアルI/F / パラレルI/F / Ethernet

その他主な機能

アライメント(位置検出)(XYθ、XYY、XYステージ)

ロボットビジョン

本製品に関する情報は、以下のウェブサイトでもご覧いただけます。
http://www.sharp.co.jp/business/products/manufacturing-systems_list.html


産業用機器のイメージがあまりないシャープですが、工場の生産ライン向けの画像センサカメラコントローラの販売を開始しました。
画像センサは、高速で動く工場の生産ラインを画像でとらえて、目視では確認できないような細かい傷や不良品を見極める装置です。
今までは目視で行っていたこの工程ですが、近年の画像センサの技術が向上したことにより、センサによる自動化が進んでいます。
コントローラ部には、とらえた画像を判断し、不良品と判断した場合には後段のロボットへ情報を送り、不良品を自動で取り除くシステムを構築することができるロボットビジョンへの対応も可能な機能がついております。
こうした画像センサやロボットを生産ラインに取り入れることで、高速での製品検査が可能となり、より正確に、高速な生産につなげることができます。また、検品と不良品の除外が機械で行えることから、省人化を図ることができ、人手不足の解消にもつなげることができます。

公式プレスリリースはこちら: 画像センサカメラコントローラ<IV-S402M/IV-S412M>2機種を発売