電源製品: 1/32ブリックサイズでワイド入力・ワイド出力の非絶縁DC-DCコンバータi3Aシリーズ
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、TDK-Lambdaブランドの非絶縁DC-DCコンバータi3Aシリーズを開発したことを発表します。本製品は、超小型・高効率のステップダウンコンバータとして、お客様の幅広いニーズにお応えします。TDKラムダ株式会社(社長: 矢代 博行)が2018年9月より量産出荷を開始します。
i3Aシリーズは、超小型・高効率な非絶縁DC-DCコンバータです。入力電圧は、バッテリ給電等のアプリケーションに最適なワイド入力対応(9~53VDC入力)となっております。出力電圧範囲もワイドに対応しており(3.3~16.5VDCと5~30VDC 2ラインナップ )、異電圧等の出力アプリケーションに最適です。
また、最大効率97.5%となっており、業界標準サイズの1/32ブリックサイズで、最大100W出力を実現します。本シリーズは、上記の特長を兼ね備えた非絶縁・大容量コンバータであり、ヒータ/LED素子等、二次側高負荷アプリケーションに最適な電源となっております。主な用途
- 医療機器
- 通信機器
- 工業用計測機器
主な特長と利点
- ワイドな入力電圧範囲
( 9~53VDC)- ワイドな出力電圧範囲
(3.3~16.5VDCタイプ / 5~30VDC)- 最大効率97.5%と超高効率
(i3A4W005A150V-001-R Vin=24V/Vo=15V時)- 超小型の1/32ブリックサイズ
主な仕様:i3Aシリーズ
モデル名 i3A4W008A033V-001-R i3A4W005A150V-001-R 入力電圧範囲 9 ~ 53VDC 効率 96.5% 97.5% 出力電圧 3.3 ~ 16.5VDC 5 ~ 30VDC 出力電流 8A 4.5A 出力電力 100W 保護機能 入力低電圧保護、過電流保護 リモートセンシング あり リモートON/OFF あり 使用温度範囲 -40 ~ +125℃(出力ディレーティングあり) サイズ(W × H × D) 23.4×9.6×19.1mm TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2018年3月期の売上は約1兆2000億円で、従業員総数は全世界で約103,000人です。TDKラムダ株式会社について
TDKグループのTDKラムダ株式会社は、産業機器向け電源のリーディングカンパニーとして、高信頼の電源をグローバルに幅広く展開しています。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの世界5極に研究開発拠点を置き、開発・製造から販売・保守までのフルファンクション体制でお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきます。詳細は、https://www.tdk-lambda.co.jp/ja/をご覧下さい。
電子機器同士の接続を行う際に、電源電圧が異なるなどの理由から電圧を変えて、接続を行う必要がある場合があります。
一つの組み込み型機器であれば、その設置スペースも限られており、基板のユニット同士を電源で接続しなければならないという状況が発生することもあります。
こうした場合に基板に搭載できるような超小型で100Wの高出力を実現したTDKのi3Aシリーズが有効です。
幅23.4mm、奥行き19.1mm、高さ9.6mmの小型の基板からは想像もできないような100W出力で直流電圧の可変機能まで持っている優れものです。
近年、通信機器などの制御機器に、こうしたDC-DCコンバータの需要がありますが、無線基地局などでは多くの機器が設置されることから少しでも小さく、高出力な機器が求められます。
こうした需要に最大限に応えることができるシリーズといえるでしょう。
公式プレスリリースはこちら: 電源製品: 1/32ブリックサイズでワイド入力・ワイド出力の非絶縁DC-DCコンバータi3Aシリーズ