【日本電線工業会】 2022年度電線需要見通しを発表

71万4000㌧(17年度 比3・9%増)
都市の再開発や耐震補強工事などの需要継続見込む

日本電線工業会は9月26日、2022年度の電線需要見通し(出荷ベース)17年度比3.9%増の71万4千トンと発表した。都市の再開発や耐震補強工事などの需要継続を見込んでいるほか、大阪・関西が誘致中の25年万博や大阪府が構想するIR関連需要など、20年開催の東京五輪・パラリンピック以降も需要は増えるものと予測している。

2022年度電線需要見通しとして示す71万4千トンの内訳は、内需が2017年度比3.9%増の69万2千トン、輸出が同6.3%増の2万2千トンとなっている。
内需の部門別については、通信が2017年度12.6%減の9千トン、電力が13.8%増の5万7千トン、電気機械が同3.9%増の15万5千トン、自動車が同10.0%減の7万4千トン、建設・電販が同5.1%増の33万8千トン、その他内需が同12.0%増の5万9千トンと見通している。
建設・電販については、東京五輪終了後も工事平準化で後倒しとなった都市再開発や耐震補強工事などの需要継続が見込まれ、大阪・関西が誘致している25年国際博覧会(万博)や大阪府が構想する統合型リゾート(IR)関連需要にも期待が持てるとしている。
22年度需要見通しと併せて18年度電線需要見通しも改訂され、自動車部門が引き続き堅調で輸出も好調なため、前年度比3.8%増の71万3千トンに上方修正された。

電材流通新聞2018年10月4日号掲載

商経管材新聞2018年6月27日号掲載