大光電機が照明設備を手掛けた 木津川遊歩空間「トコトコダンダン」グッドデザイン賞の金賞を受賞

大光電機が手掛けた照明設備

大光電機が照明設備を手掛けた「木津川遊歩空間『トコトコダンダン』」(大阪市西区)が、2018年度グッドデザイン賞の金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。
「トコトコダンダン」は、木津川沿いの遊歩道と広場空間を併設した約4300平方㍍にわたる河川区域における護岸整備事業。カミソリ型の巨大な堤防を階段状に分節あるいは小さなスーパー堤防のようにスロープ状に盛土するなど、水とまちを面的につなぐやわらかな境界として「治水と防災」と「人が水と関わり合うこと」を両立する水辺のありかたを実現している。
通常は建築家が関わる機会は少ない土木インフラの設計業務だが、同事業では大阪府が推進するプラットフォーム形成支援事業として住民と産官学連携による先進的な公募型の土木インフラのデザインコンペを経て、2017年に全面供用を開始した。
審査委員会では、「河川と都市を隔てる防災施設だけでなく、行政の管轄、住民と公共施設管理者、設計者と施工者など、それぞれの役割を生かしつつ、さまざまな『境界』を乗り越えて作られたこの施設を実現に導いた最大の力が『デザイン』だった。
計画スケールのデザインだけでなく、実空間の詳細な収まりや素材にまで気配りの行き届いた施設であり、今後の河川沿いの公共空間のモデルとなりうるプロジェクトである」と評価している。

電材流通新聞2018年11月15日号掲載