国土交通省が発表した2月の新設住宅着工戸数は、前年同月比2.6%減(8カ月連続減)の6万9071戸となった。持家が2カ月ぶりに減少し、貸家が9カ月連続減、分譲住宅は3カ月ぶり増だった。
【新設住宅着工戸数】
新設住宅着工数は2008年まで年間100万戸台を維持してきたが09年に77万戸台に落ち込み、以降小幅な回復が続き13年は約98万戸まで持ち直した。14年は再び90万戸を割り込んだが15年は90万個に乗せ、16年は100万戸到達が期待されたが97万戸弱にとどまり、17年も96万4641戸だった。2月の季節調整済み年率換算値は92万6000戸(前年同月比2万5000戸減)で、前月比では7万戸増(8.2%増)だった。着工床面積も8カ月連続で減少し5.6%減の544万4000平方㍍。
内訳をみると、持家は6.1%減の2万13戸で、2カ月ぶりの減少。うち民間資金分は6.2%減の1万7623戸で2カ月ぶり減、公的資金分は5.8%減の2390戸で8カ月連続減。
貸家は4.6%減の2万9420戸で9カ月連続減少。うち民間資金分は6.6%減の2万6606戸で9カ月連続減、公的資金分は20.0%増の2814戸で2カ月連続増。
分譲住宅は3.4%増の1万9023戸で3カ月ぶり増。うちマンションは9.3%増の8267戸で3カ月ぶり増。戸建て住宅は1.3%減の1万560戸で2カ月連続減。
地域別の動向は、首都圏は3.7%減の2万4232戸(2カ月連続減)。近畿圏は7.0%増の1万1387戸で6カ月ぶり増、中部圏は9.3%減の7960戸で4カ月ぶり減、その他地域は3.2%減の2万5492戸で3カ月連続減だった。
【建築物の着工床面積】
全建築物の着工床面積は2.5%減の1008万平方メートルで、3カ月連続の減少。このうち公共建築主分は11.0%増の55万平方㍍で4カ月ぶり増、民間建築主分は3.2%減の953万平方㍍で3カ月連続減だった。
民間建築主分のうち、居住用は5.8%減の559万平方メートルで3カ月連続減。非居住用は0.9%増の394万平方㍍で3カ月ぶり増だった。