フジクラは、4月18〜22日に兵庫県三田市で、安全運転支援実証および見守り支援実証を行ったと発表した。この実証は、関西電力送配など11社と共同で実施した。
このうち、安全運転支援実証は、バスが死角により歩行者を確認しづらい交差点を走行する際に、電柱を活用した「路車間通信」および自転車との「車車間通信」による安全運転支援の有効性を確認するもの。電柱や自転車に設置した情報通信機器が、死角からの歩行者や自転車の速度や位置などの情報を検出し、事故の危険性がある場合に、バスの運転者などに注意喚起する。
同実証においてフジクラは、同社製60GHzミリ波通信機を用いて、電柱2本とLED表示板の支柱の3柱間を接続する制御信号網を構築した。センサーや表示板などの機器は従来、1本の電柱に集中して設置されていた。同実証では、低遅延な60GHzミリ波無線を用いて3カ所に分散配置された機器を接続することにより、最適な機器配置を実現した。