関西グランドフェア 14、15日にインテックス大阪で開催 

主催社142、出展メーカー385社
最新鋭製品が勢揃い

ユアサ商事関西支社(執行役員支社長岡部文雄氏)の展示会「産業とくらしの関西グランドフェア2018」(関西GF)が9月14~15日の両日、大阪・南港のインテックス大阪(6号館A・B)で開催される。同社販売先で構成する「ユアサやまずみ会」主催、仕入先メーカー組織「炭協会」協賛による今回のGFは、昨年に引き続き『Growing Together~ともに新しい未来へ~』をメインテーマに開催。主催社142社、出展メーカー385社が住宅設備・環境設備・機械・機器工具・建設機械の最新鋭製品やIoT・環境・省エネ・防災商品などを一堂に集め、ものづくりや環境保全、社会インフラ整備に向けた取り組みを提案する。

GFは、時代の流れに沿った最新商材とその技術を提案する最大のビジネスチャンスの場として毎年開催するセールスプロモーションで、やまずみ会・炭協会・ユアサ商事の三位一体で取り組む。
同社は、17年4月に田村博之氏が社長に就任、新たな中期経営計画「Growing Together 2020~ともに挑む。」をスタートさせた。「コア事業の機能強化」と「成長事業の再強化」「経営基盤の強化」を軸に、2020年には売上高5000億円、経常利益150億円、さらに360周年にあたる26年には売上高6000億円、経常利益200億円を見据える。
18年3月期業績は、売上高4617億円と前期比3・5%増、営業利益は114億円で同4・4%増、経常利益は121億円で同3・8%増と5年連続の過去最高を記録するなど堅調に推移している。関西支社管轄の19年度第1四半期(4~6月期)の売上高、経常利益も前年同期比増加しているが、「第1四半期はあくまで通過点。上半期・通期の業績向上はこのグランドフェアの成功如何にかかっている」(岡部支社長)として決意を示す。
中期経営計画では、成長事業にロボット(AI)&IoTをあげている。システムインテグレーション機能を発揮し、工業・住環境・建設の各分野でソリューション営業を展開する。環境・エネルギーソリューション事業では、エネルギー全量自家消費時代に向け、オリジナルパッケージプランなどのソリューションを提案、レジリエンス&セキュリティ事業では新商材の発掘や開発を行う。
コア事業としての住環境分野では、住設・管材・空調部門が新エネルギーの拡大と収益力の強化を図り、建設分野は、建築・エクステリアと建設機械部門ともに商社ナンバー1の地位を確立し、エネルギー部門は新分野の開拓とSS小会社の強化により、収益力の高い事業体を構築する。
また、工業分野では、産業機器は新情報&物流インフラを活用した切削工具、制御・測定機器、物流機器の収益拡大を図る。工業機械は、国内だけでなく、海外、とくに海外現地法人企業への販売拡大をめざす。
こうした方針を受けて、関西GFでは、変化する市場環境や社会が要請するものづくり、エネルギー問題、社会インフラ整備などに対応した展示方式をとる。今回は、京滋、神戸、姫路など関西支社管轄の広域営業エリアから貸切バス82台(前回70台)を仕立てて得意先を招待するなど来場者増に向けて注力し、来場者1万3800人、受注255億円を目標にしている。
会場の主要部にテーマゾーンを設ける。今回は①食品工場②ものづくり③農業関係④介護・医療施設⑤パブリック&コンストラクション⑥住宅関係⑦ソリューション――の7ゾーンを設け、さまざまな現場を再現して将来に向けた新しい提案を行っていく。

GFに取り組む本紙関連の本部別テーマと取り組みは次の通り。
【住環境本部】「建築設備・住宅設備・工場ユーティリティ設備分野への豊富な品揃えとエコエンジニアリング機能の発揮し、IoT・AIを駆使した商品の提案により、主催社・出展メーカーとともにビジネスチャンスを拡大させる」
○建築市場に対して補助金など国の施策を活用した提案営業を行ない設備機器の更新需要を獲得する。
○住宅市場に対するZEH提案を加速させ、高効率機器の販売拡大を図る。
○工場ユーティリティ設備に対し、IoTを活用したシステム提案を行い工業系管材・工業系機器の拡販を目指す。
○2019年問題を見据え、オリジナルパッケージでの電力自家消費提案を行い、新エネルギー商材の販売拡大を目指す。
○「Growing Navi」の導入提案を積極的に行い、情報プラットフォーム機能を強化する。

【建材本部】「民間外構商材、公共景観外構商材、建築商材の提案営業を強化し、商談を掘り起こし、受注につなげる」
○設計折り込み・VE提案営業によるオリンピック関連物件の受注を強化する
○レジリエンス商材・環境商材・プライベート商材の提案営業を強化する。
○新市場領域に対応する商材の充実・確保並び情報発信を行い、受注活動を強化する。
○広域問屋・地場主力店との取引を拡大する。

【建機本部】「建設市場における需要動向の変化を的確にとらえ、公共・民間建設投資計画に見合った商品提案を行ない、業界最大の売れる展示会を確立させる」
○継続が予想されるインフラ普及促進事業に対応する維持補修機械・機材の拡販。
○建設現場の環境対策商品の充実と、省力化に対応するためのICT、IoT、AI機器の推進。
○レジリエンス&セキュリティ商品の充実により、国土強靭化に貢献する。

HP→https://www.yuasa.co.jp/grandfair/venue/kansai/