2兆5124億円前年度比96.1%
前年度下回るも高い水準を維持
日本電機工業会(JEMA)はこのほど、2021年度民生用電気機器国内出荷実績を公表した。
出荷金額は、前年度比96.1%の2兆5124億円で2年度ぶりの減少となった。巣ごもり需要や特別定額給付金の追い風があった前年度は下回ったものの、過去10年間で最高出荷額となった前年度に次ぐ高い水準を維持した。
また、消費者の健康清潔意識の高まりから、電気洗濯機および空気清浄機は、前年度に次ぐ過去2番目の出荷金額となった。
ルームエアコンは、前年度比92.0%の929万2千台で2年度ぶりの減少。前年度は、巣ごもり需要や特別定額給付金の追い風で過去最高の出荷数量を記録したが、今年度は、夏場の天候不順の影響を受けたこともあり下回った。
電気冷蔵庫は、前年度比95.0%の372万5千台で2年度ぶりの減少。まとめ買いや内食(家庭での食事機会)の増加により、501L以上の大容量タイプは前年度を上回った。
電気洗濯機は、前年度比93.6%の456万3千台で2年度ぶりの減少。家事負担軽減のニーズや健康清潔意識の高まりから、ドラム式洗濯乾燥機は好調に推移している。
電気掃除機は、前年度比101.0%の493万1千台で2年度連続の増加。縦形(スティック形)は、コードレス化、高性能化、軽量化など利便性の向上や消費者の清潔意識の高まりから好調に推移している。
空気清浄機は、前年度比70.9%の254万1千台で2年度ぶりの減少。過去最高の出荷数量となった前年度は下回ったものの、高い水準を維持している。
電子レンジは、前年度比101.5%の369万1千台で2年度連続の増加。内食(家庭での食事機会)の増加から、過去2番目の出荷数量となった。
ジャー炊飯器は、前年度比89.7%の499万9千台で2年度連続の減少。IH式が全体の約7割を占めており、ご飯の食味や食感を追及した高機能製品の市場トレンドは継続している。