デンソーは24日、電動航空機向けモーターを、米ハネウェルと共同で新規開発したと発表した。
同製品は、両社がアライアンス締結以降初めて共同で開発した製品であり、eVTOL(電動垂直離着陸機)を開発する独リリウム社の機体への採用が決定している。今後、実用化に向けて開発を加速するとした。
採用された電動モーターは、ローターとステーターで構成され、約4キロの重さで100KWの出力を有する。このローターとステーターは、CO2を排出しない環境に優しい次世代モビリティである電動航空機において重要となる小型・軽量を実現するために、独自に設計したもの。デンソーとハネウェルがリリウムと協力しながら、約2年にわたり開発に取り組み、作動時に排気ガスをまったく出さない、安全で環境に配慮したシステムだ。
両社はこれを皮切りに、電動航空機向け製品の開発を加速し、「環境」と「安心」の切り口から、持続可能なモビリティ社会に貢献するとしている。