丸文は9月3日、イスラエルのWi-Charge(ワイチャージ)社と代理店契約を締結し、同社の赤外線レーザーワイヤレス給電システム「AirCord」の取り扱いを開始したと発表した。
同製品は、赤外線レーザー技術を応用して遠距離でのワイヤレス給電を可能にしたもの。世界共通のレーザー製品安全基準IEC60825-1で、最も安全とみなされるクラス1に分類され、人体に影響を及ぼさない(目に障害が生じる危険性がない)レベルを実現した。また、赤外線の物理特性と光学設計により、同システムは送電器と受電器間の距離や角度に影響を受けず、常に一定の電力を供給できることが特長だ。現行モデルでは10m、±40℃の範囲内にある受電器に対して100mWの電力を給電することが可能だ。
同給電システムは工場や物流倉庫内の電子タグやIoT機器、さらには店舗内の棚札やデジタルサイネージといった多様な利用シーンでの活用が期待できる。これまで必要だった電源配線の工事が不要になり、機器の導入が格段に容易になる。また、充電やバッテリー交換にかかる管理を削減できるメリットもあり、電源配線がなくなることで、より柔軟なレイアウト変更が可能だ。