セキュリティシステム特集

メーカー各社の商品戦略

ウシオライティング
夜問わず鮮明な撮像
UWLS、UILS

左からUWLS、UILS(ともにカメラ旋回台取り付けタイプ)

監視用カメラと組み合わせることで昼夜を問わずコントラストの高い鮮明な撮像を可能にする同社のLED投光器は、赤外線と白色の2モデルを取りそろえる。
一般的な監視カメラのシャッタースピードで撮影できる直流常時点灯方式を採用し、河川や港湾の監視をはじめ工場や施設などの出入口や周辺監視、空港のセキュリティ、交通監視といった広いジャンルに応用でき、さまざまなシチュエーションで安定したモニタリング効果を発揮する。
わずか21Wの低消費電力と3万時間の長寿命を実現させたことでランニングコストとメンテナンスコストの削減に貢献する。
昼白色(5000K)の可視光を照射する『白色LED投光器UWLS』は、おもに防犯および犯罪抑制効果を高める目的で利用され、カラー撮像ができることで監視の視認性を向上させる。
このほか、直流パルス点灯方式を取り入れて移動スピードの速い被写体撮影を可能にした交通監視用も用意している。
いずれのモデルも監視対象の距離、範囲や設置方法にあわせて選べる異なるタイプがあり、屋外での長期使用を考慮した十分な強度と耐久性と防塵防滴性能も備える。

パナソニック ライフソリューションズ社
小規模店舗への普及促進
WJ−NX100シリーズ
コンパクトドームネットワークカメラ

昨年末、「i-PRO EXTREMEシリーズ」からネットワークディスクレコーダー「WJ-NX100シリーズ」とコンパクトドームネットワークカメラ4機種が発売された。

ネットワークディスクレコーダー「WJ-NX100シリーズ」

昨今の社会情勢を反映して、これまでセキュリティシステムが導入されていなかったような小規模店舗などにも普及が進んでいる。同製品は、カメラを4台まで運用できる小規模の店舗や事務所などにも簡単に導入することができる仕様になっており、特別なIT関連スキルを要しない。
レコーダーとしての録画機能のほか4つのPoE給電ポートを内蔵しており、カメラを別途用意してLANケーブルで接続するだけでセキュリティシステムを簡単に立ち上げることがきる。
また、データを録画、保管することにとどまらず、防犯用途として事前に登録した人の顔とリアルタイムの映像に写った人の顔を照合する機能を追加できる(オプション)。登録された人が、カメラのフレーム内に現れると管理者に通知することも可能になる。

【主な特長】
①パソコン要らずの「簡単操作・簡単設定」、4つのPoE給電ポートを装備
②コンパクトなサイズで省スペース化を実現
③高画質のネットワークカメラ映像を記録可能

コンパクトドームネットワークカメラ


小規模店舗やスペースが限られたところにも設置可能な小型コンパクトサイズ設計となっており、小型でありながら広角のレンズで広い範囲を撮影することができるため、エレベーターの中やATMの前など被写体と近距離に設置しても監視範囲を確実に捉えることができる。さらに、内蔵マイクによって映像とともに周辺の音声を集音することができる。
「i-PRO EXTREMEシリーズ」の他のカメラ同様、カラーナイトビジョンによる低照度の環境下でのカラー撮影やiA(インテリジェントオート)、スーパーダイナミック機能を搭載し、夜間や照明の暗い場所や照度差の大きい建物のエントランスなどでの監視にも活用できる。

【主な特長】
①小型コンパクトサイズで設置場所をとらず広角レンズで幅広い範囲を撮影可能
②夜間や暗い場所などの低照度環境でもカラーで撮影が可能
③スマートコーディング技術を搭載したH・265エンジンを使用し低ビットレート高画質ストリームを実現

マスプロ電工
カメラ単体で 録画と監視
ASM03FHDWHC5M

SDカードレコーダー内蔵カメラ「ASM03FHD」

このほど、レコーダーを設置しなくてもカメラ単体で録画と監視ができるフルハイビジョン録画に対応したSDカードレコーダー内蔵カメラ「ASM03FHD」を発売した。
有効画素数1920×1080(200万画素)CMOSイメージセンサーを搭載で、フルハイビジョン録画が可能となっている。
カメラからの映像出力は960×480のアナログ画質。
最大256GBのSDカードに対応した録画機能を搭載しているので、外付けレコーダーが不要なほか、録画データにパスワードの規制をかけることで不正な再生を防ぐことができる。

モニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC5M」


モニターサイズが7インチタイプと10インチタイプがあるモニター&ワイヤレスHDカメラセットシリーズに、新たに5インチモニターのモニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC5M」をラインアップ。
ワイヤレスカメラということでカメラとモニター間の配線は不要で、電源スイッチを入れるだけでモニターに撮影した映像を表示できる。
また、タッチパネルの操作で簡単に設定ができ、パソコンによる面倒な操作も不要なほか、32GBのマイクロSDカードが付属されている。

東芝ライテック
照明とカメラを融合 映像録画
ViewLED

ViewLED

カメラ部分

業界初となるLED照明と映像録画カメラを融合させた新コンセプト商品「カメラ付きLED照明器具 ViewLED(ビューレッド)」を6月28日から発売する。
室内空間を見渡す位置に設置されている照明器具の利点を活かした映像録画機能付きカメラを搭載した新しいコンセプトのLEDベースライトで、照明器具を設置するだけで手軽に録画機能付きカメラシステムを導入できる。

【主な特長】
①天井視点ポジション
施設用ベースライトは天井に複数・等間隔に設置されているケースが多く、室内空間全体を見渡す位置として理想的。「ViewLED」は照明器具の利点を活かし、天井から俯瞰した映像を記録することが可能。

②「もしも」のときを見逃さない
天井に設置されたカメラの映像はLED照明器具本体のマイクロSDメモリカードに一時保存される、必要に応じてデータを別の記録媒体に移し確認することができる。「もしも」や「まさか」のときに映像記録は心強い味方となる。

③設置は照明器具の電気工事のみ
カメラとLED照明器具が一体形構造となっているため、カメラを設置するための専用録画機器・レコーダーや専用配線、電源工事などは不要。「専用配線ができない」「録画機器の置き場所がない」などの設置環境や「逆光になりやすく映像録画できない」などの光環境を理由にカメラ設置を諦めていた場所などにも適する。

④Wi—Fi接続による映像確認
カメラの録画映像はWi—Fi接続でスマートフォンなどにより手軽に確認でき、設置の際には映像範囲や録画イメージを手元で確認できる。

⑤LED照明は明るさ・光色が選べる
光源部は省エネ性能が高い同社ベースライト「TENQOOシリーズ」のLEDバー(標準品)が使用でき、シーンや空間に合わせて明るさタイプ、省エネタイプ、高演色タイプ、ランプ光色など全95種類の豊富なLEDバーラインアップから選択可能。

⑥使用シーン
工場の製造・組立ラインで工程エラーが発生した際の工程改善や倉庫のバックヤードやマンション郵便受けで荷扱いの間違いなどの「もしも」のときに便利。

電材流通新聞2019年4月18日号掲載