4月 新設住宅着工戸数

貸家、分譲住宅が冴えず
7万9389戸   前年同月比5.7%減

国土交通省はこのほど、4月度の新設住宅着工戸数を発表した。それによると、持ち家は増加したが貸家及び分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比5.7%の減少となった。季節調整済年率換算値では前月比5.8%の減少となった。


総戸数
全国の総戸数は前年同月比5.7%減の7万9389戸で、5カ月ぶりの減少となった。
新設住宅着工床面積は前年同月比2.5%減の653万2千平方㍍で、7カ月ぶりの減少となった。
季節調整済年率換算値は93万1千戸で、3カ月ぶりの減少となった。

利用関係別戸数
①持ち家
前年同月比9.2%増の2万5436戸で7カ月連続の増加。
民間資金による持ち家は同11.1%増の2万2890戸と10カ月連続の増加で、公的資金による持ち家は同5.2%減の2546戸で2カ月連続の減少。
公的資金による持ち家は減少したが民間資金による持ち家が増加したため、持ち家全体で増加となった。
②貸家
前年同月比16.7%減の2万9511戸で8カ月連続の減少。
民間資金による貸家は同16.2%減の2万6418戸で23カ月連続の減少で、公的資金による貸家は同20.9%減の3093戸で3カ月ぶりの減少。
民間資金による貸家が減少し公的資金による貸家も減少したため、貸家全体で減少となった。
③分譲住宅
前年同月比6.0%減の2万3411戸で9カ月ぶりの減少。内訳でみると、マンションは同15.1%減の1万480戸で9カ月ぶりの減少で、一戸建は同3.0%増の1万2698戸で5カ月連続の増加。
一戸建住宅は増加したがマンションが減少したため、分譲住宅全体で減少となった。

建築工法別
プレハブは前年同月比1.0%増の9982戸で3カ月連続の増加、ツーバイフォーは同11.6%減の9011戸で3カ月ぶりの減少となった。

電材流通新聞2019年6月20日号掲載