国交省 平成30年度 建築物リフォーム・リニューアル工事調査結果

受注高合計 12兆749億円 3.3%減(前年度比)

国土交通省はこのほど、平成30年度に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について建設業許可業者5千者に対して調査を実施、その結果をまとめた。それによると、受注高の合計は前年度比3.3%減で、そのうち住宅に係る工事は同2.2%増、非住宅建築物に係る工事は同5.7%減となった。


受 注 高

①受注高(表1―1)
受注高の合計は、前年度比3.3%減の12兆749億円となり、そのうち住宅に係る工事の受注高は同2.2%増の3兆9150億円、非住宅建築物に係る工事の受注高は同5.7%減の8兆1600億円となった。

②工事種類別(表1―2)
●(1)住宅
増築工事は前年度比23.6%減の802億円、一部改築工事は同13・5%減の1161億円、改装・改修工事は同2・9%増の2兆9583億円、維持・修理工事は同6・3%増の7604億円となった。
●(2)非住宅建築物
増築工事は前年度比42.7%減の4275億円、一部改築工事は同26.6%減の2893億円、改装・改修工事ならびに維持・修理工事は同1.0%減の7兆4431億円となった。

③業種別
●(1)住宅(表1―3)
建築工事業(2兆4576億円・前年度比4.9%減)、職別工事業(8540億円・同8.6%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物(表1―4)
建築工事業(2兆6414億円・前年度比5.8%減)、一般土木建築工事業(2兆316億円・同3.0%減)の順に多い。

工事内容

①用途別受注高
●(1)住宅
一戸建住宅(2兆752億円・前年度比1.4%減)、共同住宅(1兆7204億円・同6.7%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
事務所(1兆7030億円・前年度比7.9%減)、生産施設〈工場・作業場〉(1兆6989億円・同9.8%減)の順に多い。

②用途、構造別受注高
●(1)住宅
木造の一戸建住宅(1兆7556億円・前年度比1.2%減)、コンクリート系構造の共同住宅(1兆4645億円・同3.8%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
コンクリート系構造の事務所(1兆345億円・前年度比14.3%減)、鉄骨造の生産施設〈工場・作業場〉(1兆300億円・同5.8%減)の順に多い。

③発注者別受注高
●(1)住宅
個人(2兆5738億円・前年度比0.01%増)、管理組合(6470億円、同10.7%増)の順に多い。
●(2)非住宅建築物
民間企業等(6兆4607億円・前年度比8.2%減)、公共(1兆3450億円・同1.9%増)の順に多い。
このうち、改装・改修工事では、民間企業等(4兆4596億円)、公共(8755億円)の順に多く、維持・修理工事では、民間企業等(1兆4750億円)、公共(2966億円)の順に多い。

電材流通新聞2019年7月11日号掲載