【放送サービス高度化推進協会】 全体の4割が認知 新4K8K衛星放送

普及状況など前回(3月)に続き調査

放送サービス高度化推進協会(A―PAB)はこのほど、昨年12月の「新4K8K衛星放送」開始から約7カ月が経過した時点における視聴状況や視聴意向、4K(8K)テレビの普及状況や満足度についての調査について、前回調査(3月実施)と比較しての結果を公表した。

 1、新4K8K衛星放送についての理解
「新4K8K衛星放送」という言葉を認知しているのは全体の4割で前回調査と比較して4ポイント上昇した一方、新4K8K衛星放送を見るにはチューナー内蔵テレビや4K8K対応テレビとチューナーが必要であることを認知しているのは4割弱だった。

 2、新4K8K衛星放送の視聴状況
新4K8K衛星放送を視聴したとの回答は4.0%で、視聴場所としては「自宅の4Kまたは8Kテレビ」が5割を超えて前回調査から大きく伸ばし、「電気店の店頭」が4割強と前回の順位と入れ替わった。

 3、新4K8K衛星放送の満足度
「視聴した」回答者の8割以上が放送に満足できると回答、そのうち「非常に満足できる」との回答が4ポイント上昇した。

 4、4K(8K)テレビの普及状況
4K(8K)テレビ所有者は9.9%と前回より2ポイント上昇。まだ所有しておらず「欲しい」人が全体の31.2%で、テレビ所有者と「欲しい」を合わせると4割を超える。
新4K8K衛星放送を実際に視聴したことがあるなかでは、6割近くが4K(8K)テレビが欲しいという回答結果が出ている。
非所有者全体における「欲しい」の割合、「新4K8K衛星放送視聴経験あり+非所有」における「欲しい」の割合は、いずれも前回結果より微減した。

 5、4K(8K)テレビの購入予定
4K(8K)テレビ非所有者のうち「購入予定」「いずれ購入予定」との回答が約3割、7割が「購入予定がない」と回答しており、前回調査から大きな変化はなかった。購入予定がない理由としては、「価格が高い」がもっとも高く前回調査より6ポイント上昇した。

6、4K(8K)テレビの所有状況
4K(8K)チューナー内蔵テレビ、4K(8K)対応テレビすべてにおいて所有率が上昇している。
チューナー非内蔵テレビ所有者のうちチューナー設置済みの割合は増加しているものの、「いずれ対応チューナーを買うつもり」は減少している。

7、4K(8K)テレビの満足度、不満足度
4K(8K)テレビ所有者の8割強が満足と回答しているが、不満がある(やや不満+不満)と回答した人が前回より増加。
「満足」の理由としては「画質のキレイさ」がもっとも多く4割を超え、「4K(8K)番組あるいは4K(8K)映像を見ているから」が前回調査より13ポイント上昇。
自由回答では、「不満」のおもな理由として「チューナーが必要なことを知らなかった」「価格が高い」などがあげられる。

8、4K(8K)テレビ購入予定時期
今後4K(8K)テレビを購入する時期について、「とくに決めていない」が5割弱となっている。具体的なタイミングとしては2020年東京オリンピック・パラリンピックの前までにとの回答が7%だった。

電材流通新聞2019年9月12日号掲載