大川電商株式会社 大川弘人社長
建販電線 下期好調、期ズレも 低圧エコと高圧ケーブルが品薄
電線工業会によると建販電線の19年度上期出荷銅量は、東京五輪、都市再開発向けや公立小中学校のエアコン設置などにともない活況で前年同期比7・7%増となった。当社の出荷銅量も、同様に増加し、特に低圧エコ、高圧ケーブルが品薄。建販電線の下期需要も引き続き好調に動く見通しだが、工事作業者の人手不足や働き方改革が響き、工期延伸による電線需要に期ズレが発生する可能性もある。また、変動費を含む物流費は、同2割近くアップしており、適正コストへのご理解を丁寧に求めていく。
一方、20年度以降の建販電線の需要は、企業業績の軟調から、設備投資の潮目が変わる流れにあり、大手ゼネコン、サブコンの現受注高は高水準も、今後に影響を与える可能性がある。当社は、従来商売を基盤に、7年前から推進する新規顧客/製品拡販の両立によって、全社の維持発展を図っている。