【シーシーエス株式会社】UV(紫外線)硬化用の高出力ライン型LED照射器と電源を発売

ファン空冷タイプでは業界最高クラス※1の出力波長・サイズを選べてさまざまな用途に対応

検査用LED照明メーカーのシーシーエス株式会社(本社:京都市代表取締役社長大西浩之、以下、シーシーエス)は、UV(紫外線)硬化性樹脂や塗料の硬化に使用するUV硬化用高出力LEDライン型照射器と電源を開発し、11月20日に発売します。このUVライン型照射器は、業界最高クラスの積算光量6.6J/cm²※2を実現しており、モジュールを組み合わせることで最大2,000mmまで連結が可能となるライン型で、さまざまな用途や使用環境に対応する製品です。

※12019年11月シーシーエス調べ当社放射照度測定基準による
※2波長365nm、搬送速度1m/minの場合の数値

UV硬化とは、紫外放射エネルギーを利用して光重合と呼ばれる化学反応を起こし、紫外線硬化樹脂などを、液体から固体に変化させる技術で、接着剤の硬化や印刷インクの乾燥、ハードコート塗装、部品の接着などに活用されています。
UV照射器の光源には、従来からUVランプが多く使われてきましたが、UV-LEDはUVランプに比べて、照射対象物への熱損傷が少ないことや、メンテナンスがしやすいこと、応答性(ON-OFFの切替え)が良く省電力、また長寿命であることなど、様々なメリットがあることから、UV-LED市場は急成長しています。近年では、UV-LEDの高出力化や、UV-LEDで硬化する材料の開発などが急速に進んでいることもあり、当社に対してお客様からの相談が増加しています。
このライン型UV照射器および電源は、UVランプからの置き換えに適した以下の特長を有しています。

1. 高出力(積算光量が高い)

UV-LED照射器は、LED実装部分が局所的に発熱するため、放熱の工夫が必要です。本製品は、新開発した独自の放熱設計構造によって効率的に放熱し、LEDを高密度実装することで積算光量は6.6J/cm²という高出力を実現しました。
製品イメージ

2. 発光面サイズや波長を選択できる

発光面サイズを100mm・200mmの2種類から選び、専用ブラケットで任意のサイズに連結することができます。
最大2000mmまで連結可能で、装置サイズに合わせやすい仕様です。また、LED波長は365nm、385nm、395nm、405nmとしており、ご利用のUV硬化材料に応じてお選びいただくことができます。
100mmタイプ 200mmタイプ

3. 回路別調光機能を搭載した専用電源で、均一度の高い照射が可能

同時発売する専用電源は、回路別(発光面10mmごと)に調光することができる回路別調光機能と、各列の調光値に補正値(10~100%)を設定することのできる均一度補正機能を搭載しました。
UV硬化のプロセスでは、材料の硬化具合が生産品の品質に直結することから、より照射の均一度を高めるための新たな機能です。
その他、UV-LED照射器の点灯時間等の情報を取得する機能も追加しており、これにより照射器のメンテナンスや交換時期の予測に役立てることができます。
専用電源

本製品は、東京・羽田にある「UVテスティングルーム」でもお試しいただくことが可能です。
シーシーエスは今後も、顧客ニーズに適合したより先進的な製品開発を進めるとともに、ラインナップの拡充、提案力の強化を図ることで、お客様に最適なソリューションを提供してまいります。

▼製品概要ライン型UV照射器

専用電源

シーシーエス株式会社について

シーシーエスは、1993年に京都で工業用途での検査用LED照明メーカーとして設立以来、画像処理検査用LED照明の分野ではリーディングカンパニーとして、トップシェアを誇ります。工業用途で培った、照明の使い方により検査精度を高める技術「ライティングソリューション」を強みに様々な分野へ展開しています。また、検査用LED照明だけでなく、UV硬化用途の照射器の製造・販売にも取り組んでおり、2018年に開設した「UVテスティングルーム」(東京都大田区羽田)ではUVランプからUV-LEDへの置き換えの実験や評価が可能です。


公式プレスリリースはこちら: UV(紫外線)硬化用の高出力ライン型 LED 照射器と電源を発売