岩崎電気はこのほど、本社移転にともなってリニューアルした新ショールーム「i―Labo(アイラボ)」の内覧会を開いた。
新ショールームについて伊藤義剛社長は、「弊社は普段、お客様が手に取るチャンスの少ないものを作っているが、ここでは身近で見ることができる。最近はあるものをただ売っていくというのではなく、お客さまと一緒になって一つの空間をつくるというように変わってきている。照明関係のほかに光・環境に関するものも少し内容を入れ替えたので、そのあたりも見ていただきたい」と述べた。
新ショールームは、多様な照明器具製品を総合的に展示。公園灯や街路灯などメインの製品から防爆形器具や無停電装置、IoTスマートスイッチまで幅広くそろえる。とくに、小型投光器については「これだけバリエーションを揃えているところはほかにない」という。
調光機能を備えた制御機器「ITACS-DM(アイタックスディーエム)」はDALIで調光するようになっており、「日本ではDALIはまだ主流になっていないが今後は間違いなく増える」と力を込める。
既存の街路灯ポールに内蔵できる「LEDiocポールライトシリーズ」は、停電時などにバッテリーで自動点灯する仕組みとなっている。
樹脂を充てんしたLEDユニット「LEDioc RECT」は、豪雨で冠水したり台風や高潮などによる塩害を被ったりしても問題ないという。
リリースしたばかりのレーザー投光器「LAXIS」は、1㎞先の新聞も読めるとして、実際に部屋の壁に光を照射し、その輝度の高さをアピール。「今後はレーザーの時代がやってくる。必ず世の中に広まると思う」と力説する。
内覧会では、新製品のLEDiocシリーズ「LEDアイランプ50W」と「UNO(ウノ)」を紹介。アイランプ50Wは、工事現場や建築現場などの仮設照明や工場などの作業灯向けで、アイランプ30Wと寸法、重量が同じながら出力を50Wまで上げると全光束値を8500lmまで達成でき、セフバラスト水銀ランプと同等の明るさを得ることができる。色むらも少ないのが特長。
同社では、2021年から水銀ランプの製造が禁止されるのを踏まえ、普及に力を入れる。
UNOは、電源内蔵型の屋外用小型LEDスポットライトで、照明器具の存在をおさえつつ幅広いニーズに応えることができる。光色は6500K、5000K、4000K、3000K、2700Kの5種類で、対象の素材感を引き立てやすい。反射鏡を工夫してグレアを抑え、高い省エネ性も達成。同社のハロゲン投光器と比べ、約86%の省エネ性能となっている。