ユニテック・ジャパン 自動ラーニングで生産効率向上 インライン印字不良検査システム

ユニテック・ジャパンのインライン印字不良検査システム「PrintControlⅡ mitSK2」が高評価を得ている。
ドイツDVS社製の同製品は、自動ラーニング機能によって、様々な種類の印字不良を検出できる。インストールと操作が容易で、ケーブルやパイプだけでなく、様々な製品や部品に使用でき、印字不良によるロスを低減し、生産を効率化できる。大画面モニターを備えており、ストロボランプなどの追加部品が不要だ。
現在は電線やパイプ、チューブなどが主だが、今後はカテーテルなど医療系やFA・ロボット業界への展開も見据える。

同システムの機能や仕様は、次の通り。
・印字欠け、にじみ・かすれ、不完全な文字など様々な印字不良を検出。
・インクジェット、グラビア印刷、レーザープリンターの印字に対応。
・フォント高さ0・5㎜~10㎜の範囲に対応。
・製品品質の向上、ロス削減に貢献。

同様の機械は、国産・輸入を含め、数多くあるものの、低価格帯のものは高精度でないことが多く、用途や製品の基準が制限される。基準を厳しくして高精度を求めると、輸入品などの高価格帯の機械にならざるを得なかったが、同機は同クラスの高精度でありながら、価格を抑えているため、導入を抑えられる点が好評の一因でもあるようだ。
同社では、デモ機によるデモンストレーションも実施可能なため、導入前に作業工程における精度や効率を体感できるとしている。
また、検査システムにも注力する同社は、外皮などの色替え時に、正常な発色をチェックする色検査システムも取り扱っており、こちらも電線メーカーをはじめとしたユーザーから注目度が高い。

電線新聞 4308号掲載