2月の建設工事受注動態統計調査 受注総額2カ月連続で増加

 国土交通省はこのほど、大手50社を対象とした2月の建設工事受注動態統計調査の結果を発表した。それによると、民間工事は、電気・ガス・熱供給・水道業、製造業、サービス業等が増加したため、前年同月比で18.4%増と3カ月ぶり に増加した。総計では、同19.2%増と2カ月連続で増加した。
1、受注総額
 受注総額は、前年同月比19.2%増の1兆2479億円で2カ月連続の増加となった。
 国内は民間工事、公共工事ともに増加し、国内計は同15.8%増の1兆1840億円で3カ月ぶりの増加となった。
2、民間
 民間工事は前年同月比18.4%増の8030億円で3カ月ぶりの増加となった。
 製造業は同31.8%増、非製造業は同14.1%増で製造業、非製造業ともに増加した。
 発注者別では、電気・ガス・熱供給・水道業、製造業、サービス業等が増加し、不動産業が減少した。
 工事種類別では、建築、土木ともに増加した。工場・発電所、宿泊施設、事務所・庁舎等が増加し、住宅、店舗、医療・福祉施設等が減少した。
3、公共
 公共工事は前年同月比12.6%増の3428億円で2カ月連続の増加となった。
 国の機関は同30.0%増、地方の機関が同36.0%減となり、国の機関は増加し、地方の機関は減少した。
 発注者別では、国の機関は国、政府関連企業が増加し、独立行政法人が減少した。地方の機関は地方公営企業、地方その他が増加し、都道府県、市区町村が減少した。
 工事種類別では、建築は減少し、土木は増加した。道路、土木その他、建築その他等が増加し、鉄道、教育研究・文化施設、事務所・庁舎等が減少した。
4、海外
 海外工事は前年同月比162.4%増の638億円で2カ月連続の増加となった。

電材流通新聞2018年4月5日号掲載