【TDK株式会社】直流安定化電源GENESYS+シリーズに業界最小サイズの1.5kWとフルラックモデル2.7kW、3.4kWモデルを追加

  • 業界最小サイズのハーフラックモデル(1.5kW)
  • 定電圧、定電流、定電力制御対応
  • 高効率設計により、環境負荷低減に貢献

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、TDK-Lambdaブランドの直流安定化電源「GENESYS+」シリーズに1.5kW、2.7kW、3.4kWモデルを新たに追加したことを発表します。TDKラムダ株式会社(社長:矢代 博行)が2020年1月より受注を開始します。

GENESYS+シリーズは、現行販売機種Genesysシリーズの上位機種として、高電力密度化、高性能化を実現した電源です。出力電圧・電流の低リップル化や高速応答化、高精度化を実現し、要求の厳しい評価試験にも対応可能です。また、定電力制御やスルーレートコントロールなどの新機能が追加され、LAN・USBなどの通信インターフェースや、耐ノイズ性に優れた絶縁型アナログコントロールを標準装備しています。通信プロトコルは計測分野で求められるNI-VISAに適合し、SCPIコマンドでの設定が可能です。さらに並列接続も容易な設定方法で行うことができ、拡張性にも優れています。

1.5kWモデルは、現行品モデルより幅が半分に小型化されたハーフラックサイズ(W: 214mm×H: 43.6mm×D: 432mm、重量: 3.5kg)で、同等の電力帯のモデルでは業界最小のサイズです。さらに、最大効率90%の高効率設計によって、環境負荷低減に貢献します。

現在、自動車関連や半導体等の生産・検査設備において、各種フィールドバス、ネットワーク化が急速に進んでいます。それらのさまざまな通信形態に対応する為、GENESYS+シリーズではEtherCATやModbus等のオプションモデルを随時追加していく予定です。

用語集

  • スルーレートコントロール:立ち上がり、立下り時間の制御。
  • NI-VISA:NI社によるVISA(Virtual Instrument Software Architecture)。
  • SCPIコマンド:SPCI(Standard Commands for Programmable Instruments)言語のコマンド。
  • フィールドバス:PLC(プログラマブルロジックコントローラー)、センサなどの監視機器、制御機器が接続されているネットワーク。
  • EtherCAT:Ethernet for Control Automation Technologyの略。Ethernet(コンピュータや電子機器をケーブルで繋いで通信するネットワーク規格の1つ)に基づくフィールドバスシステム。
  • Modbus:Modicon社がPLC向けに策定したシリアル通信プロトコル。
  • GPIB:General Purpose Interface Busの略。コンピュータと計測器とのインターフェースの国際標準規格。

主な用途

  • 自動車関連設備の検査、バッテリの充電・検査
  • 半導体・液晶関連設備での抵抗加熱コントロール・磁場発生用途
  • 各種電着・電解剥離 など

主な特長と利点

  • 業界最小サイズのハーフラックモデル(1.5kW)
  • 各モデルともに、出力電圧10~600VDCまで10機種ラインアップ
  • 絶縁型アナログコントロール/通信インターフェース(LAN・USB・RS232C・RS485)標準装備
  • GPIBオプション対応、EtherCAT、Modbusオプション対応予定
  • 直列接続は2台まで可能
  • GENESYS+をPC上で制御・監視できる専用ソフトウエアを無償提供
  • 各種安全規格対応(IEC/UL/CSA /EN60950-1、CE対応)

主な仕様:GENESYS+ (GH1.5kW、G2.7kW、G3.4kW)

項目 GH1.5kW
(ハーフラック)
G2.7kW
(フルラック)
G3.4kW
(フルラック)
入力電圧範囲 単相85~265Vac 単相170~265Vac
三相170~265Vac
三相342~460Vac
三相342~528Vac
定格出力電圧 10 / 20 / 30 / 40 / 60 / 80 / 100 / 150 / 300 / 600 VDC(10機種)
最大効率 90% 90.5%
制御モード 定電圧、定電流、定電力、内部抵抗機能(内部抵抗値設定による出力制御)
重量 3.5kg以下 6.25kg以下
サイズ(W×H×D)
(突起物含まず)
214 × 43.6
× 432 mm
423 × 43.6
× 441.5 mm
可能並列運転台数 最大4台まで
安全規格 IEC60950-1、UL/CSA/EN60950-1

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2019年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約105,000人です。/主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。

TDKラムダ株式会社について

TDKグループのTDKラムダ株式会社は、産業機器向け電源のリーディングカンパニーとして、高信頼の電源をグローバルに幅広く展開しています。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの世界5極に研究開発拠点を置き、開発・製造から販売・保守までのフルファンクション体制でお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきます。詳細は、https://www.jp.lambda.tdk.com/ja/をご覧下さい。

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公式プレスリリースはこちら: 直流安定化電源GENESYS+シリーズに業界最小サイズの1.5kWとフルラックモデル2.7kW、3.4kWモデルを追加