11月  東日本地区公共工事動向

東日本建設業保証はこのほど、令和元年11月の東日本地区公共工事動向を発表した。今回は11月累計(4―11月)の状況を掲載する。

全般の状況
請負金額が堅調な増加


11月までの取扱いは、件数が前年同期比0.1%増の10万3998件、請負金額が同4.2%増の6兆5879億円となっている。

発注者別状況
市区町村で順調な増加

地方公社で低調、都道府県で微減となったものの、国、独立行政法人等、市区町村で順調な増加、その他でも若干の増加となったため、全体としても前年同期比4.2%の増加となっている。

①国
環境省などで減少しているものの、国土交通省、農林水産省などで増加している。
国道交通省は中部地方整備局(250億円増)などで、農林水産省は東北農政局(43億円増)などで増加している。

②独立行政法人等
都市再生機構などで減少しているものの、中日本高速道路、東日本高速道路などで増加している。

③都道府県
千葉、長野などで増加しているものの、東京などで減少している。

④市区町村
三重、岩手などで減少しているものの、東京、静岡などで増加している。
東京は立川市(157億円増)などで、静岡は富士市(70億円増)などで増加している。

⑤地方公社
名古屋高速道路公社などで減少している。

⑥その他
泉町1丁目北地区市街地再開発組合などで増加している。

工事場所別状況
東海で2ケタの増加

東北で若干の減少となったものの、北陸、東海で2ケタの増加、甲信越で順調な増加、関東でも若干の増加となったため、全体としても前年同期比4.2%の増加となっている。

①東北地区
山形、青森などで増加しているものの、岩手、宮城などで減少している。
岩手は独立行政法人等(228億円減)などで、宮城は県(311億円減)などで減少している。

②関東地区
東京で減少しているものの、茨城、群馬などで増加している。
茨城はその他(260億円増)などで、群馬は国(189億円増)などで増加している。

③甲信越地区
山梨で減少しているものの、長野、新潟で増加している。
長野は県(164億円増)などで、新潟は国(100億円増)などで増加している。

④北陸地区
すべての県で増加している。
福井は独立行政法人等(128億円増)などで、富山も独立行政法人等(64億円増)などで増加している。

⑤東海地区
三重で減少しているものの、静岡、愛知などで増加している。
静岡は独立行政法人等(350億円増)などで、愛知も独立行政法人等(227億円増)などで増加している。

電材流通新聞2020年1月10日号掲載