【国交省】令和元年度 建築物リフォーム・リニューアル工事調査

国土交通省はこのほど、令和元年度に元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事について建設業許可業者5千者に対して調査を実施した。それによると、受注高の合計は前年度比5.5%増で、そのうち住宅に係る工事は同10.7%減、非住宅建築物に係る工事は同13.3%増となった。

受注高

①受注高(表1―1)
受注高の合計は、前年度比5.5%増の12兆7394億円となり、そのうち住宅に係る工事の受注高は同10.7%減の3兆4943億円、非住宅建築物に係る工事の受注高は同13.3%増の9兆2451億円となった。

②工事種類別(表1―2)
(1)住宅  増築工事は前年度比17.1%減の664億円、一部改築工事は同7.2%増の1245億円、改装・改修工事は同11.1%減の2兆6292億円、維持・修理工事は同11.3%減の6743億円となった。
(2)非住宅建築物
増築工事は前年度比25.5%増の5365億円、一部改築工事は同22.3%減の2249億円、改装・改修工事ならびに維持・修理工事は同14.0%増の8兆4837億円となった。

③業種別
(1)住宅(表1―3)
建築工事業(2兆1670億円、前年度比11.8%減)、職別工事業(9187億円、同7.6%増)の順に多い。
(2)非住宅建築物(表1―4)
建築工事業(3兆3423億円、前年度比26.5%増)、一般土木建築工事業(1兆7385億円、同14.4%減)の順に多い。

工事内容

①用途別受注高(表2―1―1)
(1)住宅
一戸建住宅(1兆8607億円、前年度比10.3%減)、共同住宅(1兆5321億円、同10.9%減)の順に多い。
(2)非住宅建築物
事務所(1兆9851億円、前年度比16.6%増)、生産施設(1兆8956億円、同11.6%増)の順に多い。

②用途、構造別受注高(表2―1―2)
(1)住宅
木造の一戸建住宅(1兆6228億円、前年度比7.6%減)、コンクリート系構造の共同住宅(1兆3481億円、同7.9%減)の順に多い。
(2)非住宅建築物
コンクリート系構造の事務所(1兆3463億円、前年度比30.1%増)、鉄骨造の生産施設(1兆1115億円、同7.9%増)の順に多い。

③発注者別受注高(表2―2)
(1)住宅
個人(2兆2521億円、前年度比12.5%減)、管理組合(5120億円、同20.9%減)の順に多い。
このうち、改装・改修工事では個人(1兆6456億円)、管理組合(4248億円)の順に多く、維持・修理工事では個人(4492億円)、民間企業等(960億円)の順に多い。
(2)非住宅建築物
民間企業等(7兆2148億円、前年度比11.7%増)、公共(1兆6247億円、同20.8%増)の順に多い。
このうち、改装・改修工事では民間企業等(5兆730億円)、公共(1兆2410億円)の順に多く、維持・修理工事では民間企業等(1兆5405億円)、公共(2770億円)の順に多い。

電材流通新聞2020年7月2日号掲載