東日本地区公共工事動向 4-8月

件数6万2596件(前年同期比1.3%増)

東日本建設業保証はこのほど、8月の東日本地区公共工事動向を発表した。今回は8月累計(4—8月)の状況を掲載する。

全般の状況

請負金額が微増
8月までの取扱いは、件数が前年同期比1.3%増の6万2596件、請負金額が同0・8%増の4兆6324億円となっている。

発注者別状況

国で2ケタの増加
市区町村で低調、その他で微減となったものの、国で2ケタの増加、都道府県で順調な増加、独立行政法人等、地方公社でも若干の増加となったため、全体としても前年同期比0・8%の増加となっている。
①国
法務省などで減少しているものの、環境省、国土交通省などで増加している。
環境省は福島地方環境事務所(787億円増)などで、国土交通省は北陸地方整備局(141億円増)などで増加している。

②独立行政法人等
日本スポーツ振興センター、中日本高速道路などで減少しているものの、都市再生機構、東日本高速道路などで増加している。

③都県
新潟、千葉などで減少しているものの、福島、東京などで増加している。

④市区町村
福井、栃木などで増加しているものの、神奈川、東京などで減少している。
神奈川は横浜市(556億円減)などで、東京は八王子市(175億円減)などで減少している。

⑤地方公社
名古屋高速道路公社などで増加している。

⑥その他
泉町1丁目北地区市街地再開発組合などで減少している。

工事場所別状況

東北で順調な増加
関東、東海で若干の減少となったものの、東北で順調な増加、甲信越で堅調な増加、北陸でも若干の増加となったため、全体としても前年同期比0・8%の増加となっている。

①東北地区
山形、宮城などで減少しているものの、福島、岩手で増加している。
福島は国(832億円増)などで、岩手も国(182億円増)などで増加している。

②関東地区
栃木、茨城などで増加しているものの、神奈川、群馬などで減少している。
神奈川は市町村(822億円減)などで、群馬も市町村(154億円減)などで減少している。

③甲信越地区
新潟、山梨で減少しているものの、長野で増加している。
長野は県(149億円増)などで増加している。

④北陸地区
石川で減少しているものの、福井、富山で増加している。
福井は市町(72億円増)などで、富山は独立行政法人等(70億円増)などで増加している。

⑤東海地区
静岡で増加しているものの、愛知、岐阜などで減少している。
愛知は独立行政法人等(177億円減)などで、岐阜も独立行政法人等(46億円減)などで減少している。

電材流通新聞2020年10月8日号掲載