イグスは、6月にドイツ・フランクフルトで開催された自転車業界の展示会「Eurobike2023」に、自転車メーカー向けに開発したプラスチック製自転車部品を展示した。
昨年、発表した完全プラスチック製の自転車「igus:bike」に続いて追加された製品ラインは、リサイクル素材で作られた部品や、リサイクル可能な部品で、ボールベアリング、クランクセット、ステアリングヘッドベアリングなどがラインナップされている。間もなくハンドルバー、フレーム、シートポスト、サドルレールも登場予定だ。ハンドルバーに関しては、同社が開発した高機能ポリマーで製造され、生産に射出成形法を採用しているため、溶接の継ぎ目がない一体成形だ。従来のアルミ製と同様に安定性が高く、同社の広大な自転車試験施設でテストされ品質管理されている。
今回の取り組みにより、OEM顧客に対し、研究・製品開発から自転車部品専用の試験、金型製作、高機能ポリマーによる生産まで、同社のみであらゆる技術やサービスに対応することができる。同社は、自転車のOEMは4大陸にある12の工場から現地供給することを目指すとした。
また、同社の自転車部品部門責任者のヤン・フィリップ・ホルマン氏は「プラスチック技術は、自転車のすべての部品に応用できる可能性があり、業界の新たな選択肢になる」と語っている。