住友電工 141kmの電力ケーブルを納入 青森・陸上風力発電所

住友電工は14日、青森県西津軽郡深浦町の「グリーンパワー深浦風力発電所」向けに、地中送電線の提供と、変電機器の設計・製造を行なったと発表した。

同発電所は、グリーンパワーインベストメント傘下の特別目的会社グリーンパワー深浦が設置した陸上風力発電所で、2月3日から商業運転を開始している。4千200kWの風力発電機19基の総設備容量は7万9千800kWで、これは一般家庭の約5万2千世帯分に相当する(深浦町の総世帯数は約3千)。年間約9万1千㌧のCO₂削減効果が見込めるという。

同プロジェクトでは、住友電工は66kV地中送電線の設計・製造を担当し、同社グループの日新電機が66kV変電機器の設計・製造・据付工事を担当。グループでのトータルソリューションを提供した。約141km(亘長45km)の長距離ケーブルが納入され、同発電所と東北電力ネットワークの変電所を連系した。

電力系統に長距離ケーブルを連系すると、高調波共振などの課題が発生することがある。これは商用周波数(50Hz・60Hz)の5倍・7倍の周波数が正常な電気の波形を歪ませるもので、長距離ケーブルの静電容量と電力系統のバランスが崩れ共振現象が発生すると、電力系統に内在していた高調波電流が拡大し、機器などの過熱を発生させる恐れがある。これを抑制するために、「ウィンドファームつがる」で培った技術知見を活かし、高調波フィルタを設置した。

同社グループは、送配電や受変電、蓄電などの電力設備におけるトータルソリューションの提案力により、再生可能エネルギーの導入やスマートエネルギー社会の実現に貢献していくとした。

電線新聞 4347号掲載