住友電工は14日、525kV高圧直流ケーブルプロジェクト「シェットランド2」の受注が内定したと発表した。同プロジェクトは、英国で送電システムを手掛けるSSENトランスミッション社が計画しているもので、英国本土と最北端のシェットランド諸島間の約330㎞を連系する。
これと併せて、住友電工は同日、スコットランド・ハイランドでの海底電力ケーブル工場の建設工事を開始するにあたり、起工式を執り行った。同社は昨年4月にスコットランド・ハイランドニッグ港での海底電力ケーブル工場の設立を発表しており、今回、その建設工事を開始した。同工場の建設は総額3億5千万ポンド(約700億円)のプロジェクトだという。
起工式には、スコットランド政府のマリン・マッカランエネルギー担当大臣、SSENのロブ・マクドナルド取締役社長をはじめとする現地の関係者が出席した。
シェットランド2は、2GWの再生可能エネルギーを英国の系統電力に連系する送電網計画「Beyond2030」のプロジェクトの一つ。SSENはシェットランド2を含むスコットランド北部の送電システムに総額50億ポンド(約1兆円)規模の投資を行う予定で、同工場のさらなる活用が期待される。