ダイキン工業(大阪市)は、セントラル空調分野で初めて低温暖化冷媒R32を採用し、業界トップクラスの省エネ性を実現した空冷ヒートポンプ式モジュールチラー『ヘキサゴン・フォース32』を18年11月から順次発売する。
近年、世界では地球温暖化への対応として、環境負荷の少ない冷媒への転換が急がれており、来年1月に発効されるモントリオール議定書のキガリ改正では、批准国はHFCのCO2換算による温暖化影響を段階的に削減することが義務付けられる。
新製品は、国内のセントラル空調市場で需要の多いモジュールチラーに地球温暖化係数がR410Aの3分の1という低温暖化冷媒R32を採用し、従来機比68%の温暖化影響を削減。また、R32の加熱性能を引き出すスクロール圧縮機を搭載し、業界トップクラスの加熱性能を実現した。
さらに、外形、配管接続位置、通信仕様を従来機種と統一化することで増設が容易になり施工性が向上。最適な水量調整で消費電力を削減するインバータポンプや、他設備に影響を与える高調波を抑制するアクティブフィルタを標準搭載している。