【DXアンテナ】 東西で新商材発表会・講習会

DXアンテナの「新商材発表会・講習会」が、10月30日に東京で、11月8日に大阪でそれぞれ開催された。両会場ともに、電気工事店、電材卸店をはじめ、通信工事業、ハウスメーカー・ビルダー、量販店、ホームセンター、CATV局、設計事務所など業界関係者が多数来場した。

エレコム製品にも注目
東 京

東京会場

長代社長も精力的にPR

会場の外神田・UDXギャラリーには、朝早くから多くの来場者が駆けつけた。フロアは、「新4K8K衛星放送に関する新築・改修」「ネットワーク構築」「設置環境で選べる監視カメラ」「エレコムグループ商品」等のコーナーで構成され、商品を展示するテーブルクロスは今回からELECOMのロゴが入った黒いテーブルクロスに統一、エレコムグループの一員となったことを来場者に印象づけた。
2010年前後に地デジ対応のために購入したテレビの買い替え時期が2017年以降に到来し、さらに、2020年東京オリンピックに向けての需要拡大が見込まれるなか、新たな4K8K衛星放送に関してのソリューションを展開した。
戸建住宅の改修提案としては、アンテナからテレビ端子までテレビに接続するすべての受信機器を揃えた。また、集合住宅の改修提案では、高出力形ブースターやCS/BSラインブースターなどを紹介した。

8Kの美しさを堪能する来場者

4KBS/CSチューナーと外付けHDD

12月の放送開始を目前に控えているということで、「4K BS/CSチューナー(DIR4000)」を展示。USBケーブルを接続することで、エレコム製の外付けHDDで番組の録画ができることもPRした。
同軸線モデムシリーズでは、新製品の高速同軸線モデム「ECGシリーズ」を展示した。同製品は、最大通信速度1Gbpsで、すでに発売している「EOCシリーズ」の最大通信速度240Mbpsの約4倍の高速通信が可能で、既設のテレビ共聴設備を利用し、無線LANが届かない場所やLAN配線工事が困難な場所でも、テレビ端子があれば低コスト・短工期でネットワーク化を実現。公共施設や宿泊施設、介護施設などでのネット導入に最適であると説明した。

エレコムコーナー

エレコム製品のコーナーでは、過酷な現場向けの耐衝撃タブレットやサイネージ、NAS、無線アクセスポイントなどを展示。無線アクセスポイントは、平等通信機能を搭載し、端末ごとの通信を均一化できる。複数のタブレットを同時に利用しても、コンテンツの再生がスムーズなので授業を円滑に進行することができる。
講習会は、「新4K・8K衛星放送の最新動向・システム設計」「アンテナ受信の技術講習会(入門編)」「カメラソリューション講習」をテーマに行われた。
講習会では長代輝彦代表取締役社長があいさつ。「いよいよ12月から4Kと8Kの放送が開始される。これに先立ち私どもからは様々な4K8Kの関連製品の提案をさせていただく。また、昨年3月からDXアンテナはエレコムグループに入った。これからは放送だけではなく、通信関係の製品をラインアップすることに加えて、改めていろいろな製品の提供をしていく。その意味で今回の講習会では、放送・通信系の商品をあわせて説明、紹介する。また、V—Lowという災害対策等にも活用される商品も提供したい。展示会、講習会で見ていただき、皆様のこれからの仕事に生かしていただければ幸いである」と語った。

満席の講習会

4KBSCSチューナーも披露
大 阪

大阪会場

あいさつする長代社長

小野寺支店長代理

会場の天満橋・OMMは、開場から多くの来場者でにぎわった。小野寺哲人支店長代理はじめ大阪支店の社員も総出で接客にあたった。
「DXアンテナ」ブランドからは、2K・4K・8K対応機器をはじめとした受信関連機器を展示。今月発売の「4KBS/CSチューナー」も披露された。
2K・4K・8Kソリューションでは、ケーブルテレビ局向けの新4K・8K衛星放送対応製品や包装用光加入者端末装置「V—ONU」などを展示。放送波IoTソリューションでは、V—Lowマルチメディア放送やナローキャスト放送によるシステムなどが紹介された。
セキュリティソリューションでは、「ハイビジョンみまもりシステム」、「ワイヤレスカメラ」、「給電機能付IPカメラアダプター」に関心が寄せられた。
通信ソリューション関連では、「同軸線モデム」のほか、親会社であるエレコム製の無線アクセスポイントや耐衝撃タブレットなどに注目が集まった。
講習会は、「新4K8K衛星放送の最新動向・システム設計」など3つのテーマで実施。「新4K8K衛星放送の最新動向・システム設計」では、新築と既築、戸建て住宅と集合住宅それぞれのシステム設計のほか、電波漏えいに関する省令と助成金にともなう電波法の改正、光伝送システム、壁面端子レベル、カスケード段数による運用レベルの設定、ローパスフィルターなどについて解説。電波漏えいによる障害については、動画を用いて解説された。
長代社長は「大阪での展示会は12回目となるが、ひとえに皆様がたのおかげである。2020年東京五輪終了後を見据えて新たな需要を創造し、新たな商品をどんどん提供したい」とあいさつし

講習会

電波漏えいによる障害を動画で解説

電材流通新聞2018年11月15日号掲載