【シュナイダーエレクトリック】IoT用のUPSシステムを日本先行発売

シュナイダーエレクトリック、工場などIIoTの電源環境を支える常時インバーター方式の小型UPS「SecureUPS」を日本先行発売

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  • 温度-10~55℃、湿度0~95%の幅広い環境に対応
  • 超長寿命バッテリー採用により期待寿命8年を実現
  • 最大10台の拡張バッテリーにより長時間の停電時にも対応
  • 汚染度*1 3に対応することで工場向けUPSとしても利用可能
  • 業界最高水準の力率0.9により高負荷に対応し多くの機器との接続が可能

エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、UPS(無停電電源装置)のリーディングブランド「APC by Schneider Electric」から、ブランド初となるIIoT(産業用IoT)環境に適した常時インバーター方式 *2小型UPSの新シリーズ「SecureUPS」(セキュアユーピーエス)を国内で発売します。今回の新シリーズは世界に先駆け日本で先行して販売するもので、受注開始は、12月20日を予定しています。

UPSは、突然の停電などの電源障害時に、PCや制御機器など接続されている機器に一定時間電力を供給する機器です。昨今のIoTやAIなどの発達によりデータ活用が進むなか、工場などの生産現場でもデジタル化が進んでいます。生産現場では、災害対策での電源保護の必要性に加え、ラインを管理するための産業用PCや制御装置なども瞬断はおろか電圧や波形の乱れも許されないケースがあり、空調や電源管理が整っていない環境でも効率的かつ安定的に稼働する常時インバーター方式のUPSが求められています。

今回販売を開始する「SecureUPS」は、生産現場で求められる常時インバーター方式を採用しています。万が一の停電の際にも無瞬断で接続機器への電力供給が可能です。また、幅広い温度・湿度にも対応し、オフィスに比べてほこりや工作機械の切削粉などが多い工場などにも設置可能な「汚染度3」に対応しています。このため、駅の券売機や運行管理用設備、自動改札機などへの設置にも適しています。さらに、拡張バッテリーを10台まで搭載することができ長時間の停電時にも対応できます。これらの機能に加え、業界最高水準の力率0.9を実現し、より多くの機器との接続が可能、価格的にも競争力ある製品です。

シュナイダーエレクトリックでは、工場などの様々な環境の現場へ、積極的な導入を図っていきます。

仕様

製品名 SecureUPS Online 750VA SecureUPS Online 1000VA
製品型番 XU750JJXXRX-JP XU1K0JJXXRX-JP
運転方式 常時インバーター
定格入力電圧 AC100V / 110V / 115V / 120V単相
最大出力容量 750VA / 675W 1000VA / 900W
推奨バッテリー交換時期 約8年(周囲温度5~25℃) *3
質量 約23kg
外形寸法 高さ85mm × 幅432mm × 奥行505mm(2Uラックマウント対応)
使用環境 最大高度3,000メートル、湿度0~95%、温度-10~55℃(結露なきこと)

主な特長

  • 拡張バッテリー対応(最大10台)
  • 工場等でも設置可能な汚染度3対応(添付ダストフィルター使用)
  • 業界最高水準の力率0.9
  • 広い環境温度帯域(-10~55℃)
  • 超長寿命バッテリー採用(最大8年)
  • LCDディスプレイによる設定・監視
  • 標準保証3年、標準保証を含めて最長7年までの延長サポート
  • RoHS指令 *4準拠

*1
汚染度は、機器が使用される空気中のほこりなどの汚染により1~4の段階に分類されています。汚染度1はクリーンルーム、2は事務所、3は工場、4は屋外を主に定義しています。
*2
常時インバーター方式は、電源障害時に電力供給の遮断が発生しない給電方式です。回路に、2つのインバーターが存在し、通常稼動時は AC(交流電流)をインバーター経由でDC(直流電流)に変換し、再度インバーターを介してACに変換してから負荷機器に電力を供給します。また、2つのインバーター間にはバッテリーが存在し、常に充電、通電しているため、電源障害時に、バッテリーからのバッテリー出力に切り替わる際も、切り替え時間による遮断が発生しません。
*3
放電の回数と周囲温度によって変化するため、交換目安は保証値ではありません。
*4
RoHS指令はEU域内で流通する電気電子製品に対し、製品中に使用される有害な化学物質を制限し、環境への負の影響を低減することを目的とした指令です。日本国内においては、EUの規制が直接適用されることはありませんが、ユーザー各社様のグリーン購入基準等に取り入れられており、特にEU向けに輸出する製品やシステムについては実質的に適合が要求されます。詳細はウェブサイト (link is external)をご参照ください。

シュナイダーエレクトリック社について

シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric)は、ビル、データセンター、電力インフラ、工場に向けたエネルギーマネジメントとオートメーションの「デジタルトランスフォーメーション」を推進しています。世界100ヵ国以上で事業を展開し、低・高電圧およびセキュアパワーのエネルギーマネジメントとオートメーションシステムの分野で名実ともに業界のリーダーです。エネルギー、オートメーション、ソフトウェアを組み合わせ、統合された効率化システムを提供します。

当社のグローバルなエコシステムの中で、当社のオープンプラットフォームを活用しさまざまな企業や開発者コミュニティと連携することで、リアルタイム管理や高効率な運用を実現します。私たちは当社をとりまく素晴らしい人々やパートナーに支えられ、そして技術革新・多様化・持続可能性へのコミットメントを通して、いつでも、どこでも、だれにでも「Life IsOn」を実現します。


シュナイダーエレクトリックは、IoT環境に適したUPS(無停電電源装置)を発売します。製造元は、UPSの製造で世界的メーカであるAPCです。シュナイダーエレクトリックはIoT向けのUPS「SecureUPS」を日本で先行販売をします。ものをインターネットに接続するIoTは、工場の設備など環境の悪いところにも設置されます。そんな環境にも対応できるよう、工場のほこり環境にも耐性のある汚染度3での設計となっています。停電が起きた場合でも無瞬断でバッテリー給電に切り替わる常用インバーター方式です。

給電容量も、IoT機器は小型で消費電力が少ないものが多く、UPS設置スペースも限られていることから、小容量、小型設計となっています。IoT機器も停電時の動作など、取得したいデータがある場合でも、こうした専用UPSがあれば、電源の回復までのデータをクラウドサーバに送信し続けてくれることになります。こうしたUPSの活用で見えなかった停電時の過渡的な動作も解析できるでしょう。

公式プレスリリースはこちら: シュナイダーエレクトリック、工場などIIoTの電源環境を支える常時インバーター方式の小型UPS「SecureUPS」を日本先行発売