【グッドフェローズ】 太陽光発電と停電に関するアンケート

自宅に太陽光発電を設置している 全国ユーザー141人を対象に
「停電時に太陽光発電があって便利」55.2%
全回答者の41・1%が太陽光発電の設置後に停電を経験

グッドフェローズ(東京都品川区)はこのほど、自宅に太陽光発電を設置している全国のユーザー141人を対象に「太陽光発電と停電に関するアンケート」を実施した。
それによると、全回答者の41.1%が太陽光発電の設置後に「停電を経験したことがある」と回答、そのうち55.2%が「停電時に太陽光発電があって便利だと感じたことがある」と回答した。
その一方で、「停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する際の操作を知らなかった」と回答した人が約3割を占め、停電を経験した人が「太陽光発電と蓄電池の両方を勧めたい」と回答する割合が停電を経験していない人よりも20%以上多い43.1%を占める結果となった。
1、太陽光発電設置後に停電を経験したことはあるか?
太陽光発電を設置した人に「太陽光発電設置後に停電を経験したことはあるか?」と質問したところ、41.1%が「停電を経験した」と回答した。停電を経験した人に「停電時に太陽光発電があって、便利だと感じたことはあるか?」と質問したところ、55.2%が「便利だと感じた」と回答した。
停電を経験した人に「停電時に太陽光発電の電気を利用したか?」と質問したところ、43.1%が「利用した」と回答。太陽光発電を利用した人の利用用途のうち最も多かったのは「携帯電話・スマートフォン・Wi—Fiの充電」(38.7%)で、これに「冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなどの電源」(19.3%)が続いた。
実際に利用した人に話を聞くと、「灯油ボイラーを使用し風呂にも入れたので非常に助かった」「暑い中、乳児がいたので扇風機を使用した」など、太陽光発電を利用して助かったという声がある一方、「蓄電池が無いため夜間の使用が出来ず不便だった」という声もあった。
◆太陽光発電の停電時の主な利用用途
携帯電話・スマートフォン・Wi—Fiの充電 38.7%
冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなどの電源 19.3%
その他各種予備バッテリーの充電 9.6%
給湯器(風呂等)の電源 6.4%
ランタン・LEDライトの充電 6.4%
防災ラジオの充電 3.2%
2、停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する操作方法は知っていたか?
停電を経験した人に「停電時に太陽光発電を非常用電源として利用する操作方法は知っていましたか?」と質問したところ、67.2%が「知っていた」と回答する一方で、「知らなかった」と回答した人が29.3%を占めた。
「知らなかった」と回答した人には、「太陽光の利用を意識していなかった」「停電時に使えることを知りませんでした」とそもそも非常用電源として利用する認識がなかった人や、「延長コード等を準備していなかったので、スマホ充電以外の有効利用はできなかった」と対策をしていなかったことで十分な恩恵を受けられなかったと回答する人もいた。
また、「停電時でも太陽光発電を利用して家中の電気を利用出来ると勘違いしていた」と、太陽光発電の利用方法を誤って認識していた人もいた。
3、停電・災害対策のために、太陽光発電・蓄電池を設置していない人に設置を勧めたいか?
停電を経験した人・経験していない人の両方に「停電・災害対策のために、太陽光発電・蓄電池を設置していない人に設置を勧めたいですか?」と質問したところ、停電を経験した人のうち、43.1%が「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答した。
「太陽光発電と蓄電池を勧めたい」と回答した人に理由を聞いたところ、「セットでないとメリットが半減するから」、「今回太陽光だけでは不十分で、蓄電池もあれば良かったと感じたため」、「蓄電池がないと満足には利用できないので」などの回答があり、停電を経験したことによって蓄電池の重要性を実感した人が多いことがわかった。
また、「いざという時の為に蓄電できる設備があるというだけでも安心だし、近所の人の助けになることもできそう」と、蓄電池を使用して自宅だけでなく周りの人を助けたいという声もあった。
しかし、停電をした人のうち、蓄電池を保有している人は10.3%と少なく、約9割が夜間に電力を利用できない状況だった。

電材流通新聞2018年11月29日号掲載