もえの展示会れぽーと【17】LIGHTING FAIR 2019に行ってきました!

2019年3月5日〜3月8日まで東京ビッグサイト西1・2ホールで行なわれた「LIGHTING FAIR 2019」に行ってきました。

国内最大級のあかりの総合展であるライティングフェアは、「コレカライト あかりでつながる あしたが変わる」をテーマに、国内外より170社を超える企業・団体による展示や専門家が出演するセミナー、テーマ展示などを通して照明の未来を発信していました。

株式会社因幡電機製作所

因幡電機製作所様は今回、LEDの道路灯などの屋外照明を中心に展示されていました。

遮光や光害の低減
低位置道路照明

通常の道路照明は高さが10mほどあり電球部分が大きなためポールを支える基礎工事なども大掛かりなものが必要ですが、スリムな形状にし、高さも5mほどにすることで、省施工が可能になりました。
大きな道路灯だと、足下を照らす光が弱くなりますが、足下もしっかり照らされます。歩行者の足下を照らすのに適した1mサイズもあります。

現在推進されている無電柱化にも一役買う製品です。高さを低くすることで、災害などで倒れた際、道路を塞いでしまう被害も最小限に抑えられます。
架空電線下にも設置可能で、道路樹での遮光や道路樹への光害を低減する効果もそなえています。
見た目もブラックでシックなデザインなので、景観に違和感なく溶け込みます。

光と音のバリアフリーを実現
音響付きフルカラーLED 街路灯【参考出展】

京セラ株式会社様と共同開発中のこの製品は、「光と音と文字で情報を分りやすく提供する」と言うことがコンセプトになっています。

例えば、豪雨や津波などの災害が発生した際、上の写真のように照明が危険を知らせる赤色に点灯し、同時にボディやヘッドの部分に搭載されたスピーカーからアナウンスが流れます。アナウンスの中に、人間の耳では聞こえない特殊な音が組み込まれており、その音をスマートフォンやタブレットでダウンロードした「おもてなしガイド」というアプリがキャッチすると、画面にアナウンス内容が文字としても表示されます。

そうすることで、視覚と聴覚で注意を促すことができ、言語の違う国の方や、耳が聞こえづらい、目が見えづらい方たちなど全ての人に情報を届けることが可能です。
災害時の他にも、何本か設置し光が流れて行くような演出をすることで、流れる方向へ人を誘導させたり、照明を点滅させ同時にアナウンスを流すことでイベントなどの始まりを知らせたりするなど、様々な場面で活用することができます。
LEDの部分は、京セラ株式会社様の蛍光体調技術「CERAPHIC」を活用。紫色LEDに赤・緑・青色蛍光体を合わせて高い演色性を実現し、太陽光に近いあかりを再現しています。

ワゴジャパン株式会社

ワゴジャパン様の代表的な製品であるコネクタや端子台をはじめ、照明制御システムのDALI機能を活用した製品などを展示していました。

最新の施設照明システムDALIによる照明制御を可能に
WAGO I/O SYSTEM

WAGO I/O SYSTEMは照明の調光制御に特化した制御規格の「DALI」と各製品をつなげるコントローラの役割を果たします。


この写真のスイッチは押す力で発電して無線を飛ばす無線スイッチで、エンオーシャン「EnOcean」という国際規格に準拠した928Mhzの周波数で通信できるものです。DALI照明の点灯と消灯と、長押しで調光までできました。

会場では実際にスイッチを使用してブラインドの開け閉めや角度調整を体験することができました。1回押すと開閉、長押しをすると角度の調整ができます。
4チャンネルスイッチなので、左右で違った製品を記憶させ、1つのリモコンで2台の別の製品を操作することができます。会場に置いてあったスイッチでは天井の照明も操作することができました。

照明の場合は、1回押すと点灯、長押しで調光ができました。

リモコンタイプの他に、壁に埋め込むタイプや市販のPCやタブレットで操作することもできました。

タブレットは、センサから照度を読み取り、数字が画面に表示されるので、今どれくらいの明るさなのかが細かくわかります。また、各指示のマークをタッチすることでON/OFFや明るさ調整が誰でも簡単に操作できます。

このシステムは、照明と空調が連携できるのでコスト削減にもつながります。

その他に、DALIシステムに専用のコネクタがありました。

このコネクタはAC100Vの電源線とDALI制御DC18Vの制御線を束ねて1本のケーブルとして両端はコネクタ化で接続するだけの省施工。
専用の分岐ボックスもあるのでコネクタ4本までなら一つのボックスで接続することができます。

これらの製品やシステムは、ジャンボびっくり見本市のテーマゾーンにも出展していただく予定ですので、是非実物を見に来てください。