JEMA 2019年度民生用電気機器国内出荷実績

2兆4567億円 99.5%(前年度比)

日本電機工業会(JEMA)はこのほど、2019年度民生用電気機器国内出荷実績を公表した。

出荷金額は、前年度比99.5%の2兆4567億円となった。昨年7月は天候不順の影響を受けて落ち込んだものの、梅雨明けからの猛暑や消費税増税にともなう需要増もあり、民生用電気機器全体では高水準を記録した前年度に次ぐ水準となった。

ルームエアコンは、前年度比97.5%の957万3千台。昨夏は天候不順の影響があったものの梅雨明けからの猛暑や消費税増税前の需要増もあり、過去最高を記録した前年度に次ぐ出荷数量となった。

電気冷蔵庫は、前年度比97.9%の387万台。容量別構成比をみると、大容量クラスへのシフトは鈍化している。

電気洗濯機は、前年度比99.8%の463万8千台。全体の約9割強を占める全自動洗濯機は、まとめ洗いや大物洗いへのニーズが高まり、引き続き大容量へとシフトしている。

電気掃除機は、前年度比91.3%の436万9千台。縦形(スティック形)はコードレス化、高機能化、軽量化など利便性の向上が進んでおり、構成比も拡大している。

電子レンジは、前年度比97.6%の332万3千台。全体の約6割を占めるオーブンレンジは減少したが、少人数.高齢者世帯向けの単機能レンジが増加している。

ジャー炊飯器は、前年度比103.2%の561万7千台。ごはんの食味や食感を追及した高機能製品の市場トレンドは継続している。

IHクッキングヒーターは、前年度比102.1%の78万7千台。清掃性や調理機能の向上も進み、堅調に推移している。

電材流通新聞2020年5月7日号掲載