価格の転嫁が急務 副資材・配送費高も
海光電業 神山欣也社長
22年度の電設向け建販電線市場は、首都圏再開発やデータセンター向けを軸に21年度より上向くことに期待したい。
一方、銅建値/㌧は昨年2月24日に102万円となり、それ以来、高値が続く。銅建値月間平均/㌧では、昨年3月以降100万円以上で推移し、昨年10月からはさらに高騰して3日時点では124万円となっている。今後も銅価の高止まりが続くとみられ、顧客との価格交渉の際には、これを前提に進める必要があるだろうし、同時に周知徹底できればと考える。また、昨年から塩ビをはじめ副資材価格も大幅に高騰し、その価格転嫁も急務になってきた。加えて、配送費高の値戻しも必要だ。配送費高の値戻しは、この間、少しずつ進んできたが、まだ思うように進んでいない。
いずれにせよ銅価高、副資材高、配送費高の適正価格確保が急務。つまり需要が上向く、今年度こそ収益改善が大切である。