車載バスバー用平角線を開発 昭和電線CS MiDIP採用で優れた加工性

昭和電線ケーブルシステムは12月19日、「車載バスバー用被覆付き平角線」を開発したと発表した。同製品は、加工性や導電性に優れる高機能無酸素銅「MiDIP」を使った電動車(xEV)向けの電装部品で、車載バスバーを容易に成型することができる。
xEVの普及に伴い、高圧ハーネスに代わる電気配線の部品としてバスバーが注目されている。高圧ハーネスは、屈曲性は高いが、組み立て時の取り付けは手作業が中心である。一方、バスバーは形状が固定されており、ロボットでも簡単に配置できるため、現場の作業負荷を軽減できる。
また、従来のケーブルと比べて加工性が高く、薄型の配線が可能なため、大容量バッテリーなどの搭載で車載スペースが限られる電動車内の省スペース化に貢献する。
さらに、被覆付きバスバーに曲げ加工を施すことで、金型によるプレス加工が不要となり、銅材ロスが減るため、コスト削減が期待できる。
加えて、バスバーは放熱性に優れており、同じ断面積のケーブルと比較して、最大15%多くの電力を供給できる。

電線新聞 4303号掲載