JR東海 リサイクル金属バットを開発 新幹線のアルミを再生

東海旅客鉄道(JR東海)、ジェイアール東海商事、ミズノは1日、東海道新幹線の車両に使用していたアルミをリサイクルし、子ども用の金属バットを共同開発し、10月14日から販売すると発表した。

リサイクルアルミでのバット作成は技術的に難しいとされ、ミズノとしても史上初となる。商品名は「N700KONG」と「Dr.YELLOW KONG」で、素材には東海道新幹線N700系(一部700系)車両をリサイクルした「東海道新幹線再生アルミ」を使用。予約開始は8月1日から、本体価格1万3千円で3サイズ展開となる。

「東海道新幹線再生アルミ」の製造工程は、廃車となった車両から塗装を取り除き、不純物が含まれていないスクラップ材料に加工し、溶接、精製を経て純度の高いアルミ合金のみを抽出する。このリサイクル技術は特許(第6786689号)を取得している。また、車両に使われているアルミはもともと強度が高く、装飾だけでなく建築材料や精密機械にも使用可能だ。

電線新聞 4327号掲載