キンレイは、昨年末にチューブラー型撚線機「TU5-19B」の初号機を完成させた。
「TU5-19B」はボビンを19本までセットできる撚線機。これまで19芯撚りを行う場合、中心線となる7本を撚り合わせてから、中心線1芯(7本撚り)と外層の12本を撚り合わせるという2工程が必要だった。しかし、同設備であれば、19芯撚りを1工程で行えるため、作業の短縮化や短時間化に大きく貢献する。
撚線機の仕組みは、送線ボビンを7本までセットできる「TU5-7B」、12本の送線ボビンと機外送線1芯をセットできる「TU5-12B」と同様で、機械内部のオレンジ色の筒(チューブ)内に送線ボビンをセットし、チューブを高速で回転させることで撚り合わせる。「TU5-19B」では回転数が最大で3000rpmとなっている。対応する素線径については0・012~0・05㎜で、撚りピッチは0・3~20㎜で0・01㎜刻みとなっている。
同機械では、スプリング圧調整ダンサー制御によって巻取張力を制御している。これはスプリング先端の蝶ネジが素線を引っ張る強さによって張力を調整するもので、スプリング自体も交換が可能だ。運転中は、フェルト製のブレーキを採用したダンサーにより、一定の張力で制御される。そのため、同機械では「低張力」かつ「定張力」で非常に安定した送線が可能だ。
用途としては、「TU5-7B」と「TU5-12B」と同じく、LCD用極細線同軸ケーブルや医療機器電線用導体、超極細線の同心撚りなどを想定している。
同社は4月にドイツ・デュッセルドルフで開催される「wire&Tube(w&T)2026」に出展し、「TU5-19B」の展示および実演を予定している。









