【大光電機】「日本の空間デザイン展」ライティングコア大阪で開催

アイキャッチ:講演会場の大光電機ライティングコア大阪

日本空間デザイン協会(DSA)、日本商環境デザイン協会(JCD)、日本インテリアデザイナー協会(JID)、日本サインデザイン協会(SDA)の4団体は、11日から5日間にわたり、大光電機ライティングコア大阪で「日本の空間デザイン展」を開催した。最終日には、記念セミナーも開かれた。

同展は各団体の2018年にジャンルごとに開催したコンペティションで入賞した優秀な作品を一堂に集めた作品展。大光電機が特別協賛しているほか、大阪デザイン団体連合(USDO)が後援、大阪デザインセンターが協力している。
展示会ではスペースデザイン、商環境デザイン、インテリアデザイン、サインデザインなど、今年度の優秀作品を展示。現在の日本の空間デザインの潮流を知るだけでなく若手クリエーターや学生、さらに社会に広く情報発信することで、空間デザインを通した住環境への意識や関心を高めることを主な目的として毎年開催されている。
最終日に開かれた記念セミナーでは、大阪府政策企画部万博誘致推進室事業推進グループ課長補佐(2025日本万国博覧会誘致員会事務局)の瀬藤威夫氏を招き「大阪・関西万博 報告とこれから」をテーマに講演会も行われた。

セミナーは、大友孝典大光電機大阪商環境営業部部長のあいさつに続いて、瀬藤氏の講演が始まった。

大友大光電機部長


講師の瀬藤大阪府課長補佐 

万博はまだ大阪での開催が決定したばかり。参加したおよそ100人のクリエーターは、講演内容に興味津々といった表情で瀬藤氏の報告を聞き入っていた。
瀬藤氏は冒頭に「いま、なぜ万博なのか?万博は一過性のイベントではなく、イノベーションを引き起こし、オリンピック・パラリンピック後も成長を持続させる起爆剤となる。人類共通の課題に対する解決策を世界に提示し、さらに進化し社会を変容させる『新しい博覧会』へ、そしてそれは大阪・関西・日本の社会を変え世界に発信して世界を変えることにある。
大阪府の基本構想は『人類の健康・長寿への挑戦』で、健康・長寿は世界的な課題。この課題を解決して『与えられた人生を、その人らしくいきいきと過ごす』ことを実現したい」と今回の万博の基本について話した。
続けて、「健康・長寿分野のすそ野は広く大阪・関西は関連分野の産業が豊富であり、『いのち輝く未来社会のデザイン』のテーマにふさわしい環境がそろっている。世界有数の『ライフサイエンス関連』の研究機関、企業が集積している大阪・関西・日本発の技術や取り組みが開発途上国の『健康・長寿』に貢献できる」という。
当面のスケジュールとして、一般社団法人2025年国際博覧会協会を1月末に設立、4月以降に公益社団法人に移行し、2020年6月のBIE総会で登録申請の承認を受け正式な参加招聘の開始を行う。
その間、2020年にドバイ博(登録博)、2023年のブエノスアイレス博(認定博)を経て、2025年5月から11月の開催となる。
官民一体となったオールジャパン組織として、着実に万博の準備、開催運営ができるように、今後マーケティング、会場整備計画、実施設計、建築協議・法令手続、会場建設、開催運営と手順を踏んで駒を進めることになると、万博のスケジュールにも触れて講演を結んだ。

電材流通新聞2019年3月28日号掲載