1〜3月期 大阪市景気観測調査結果

前期比は6.8、前年同期比は13.5ポイント下降

大阪市はこのほど、大阪市内の平成31年1〜3月期の景気観測調査の結果を公表した。

調査結果の要点

〈業況判断〉
前期比(季節調整後)、前年同期比ともに下降
業況判断DI(前期比)は6.8ポイント下降しマイナス14.2。業況判断DI(前年同期比)は13.5ポイント下降しマイナス14.4。

業況の上昇要因は「季節的要因」45.1%、「販売・受注価格の上昇」33.1%、「内需の回復」10.5%。

下降要因は「内需の減退」27.5%、「販売・受注価格の下落」27.1%、「季節的要因」23.8%。

〈来期(4〜6月期)の業況見通し(季節調整後)〉
上昇
来期の業況見通しDI(前期比)は、今期から2.2ポイント上昇しマイナス12.0の見通し。

〈出荷・売上高(季節調整後)〉
下降
出荷・売上高DI(前期比)は、9.6ポイント下降しマイナス16.7。

〈営業利益判断(季節調整後)〉
下降
営業利益判断DIは、2.4ポイント下降し14.3。

〈営業利益水準(季節調整後)〉
下降
営業利益水準DI(前期比)は、4.4ポイント下降しマイナス14.1。

〈原材料価格〉
上昇
原材料価格DI(前期比)は、1.1ポイント上昇し35.6。

〈製・商品単価〉
下降
製・商品単価DI(前期比)は、1.4ポイント下降し2.9。

〈設備投資〉
積極姿勢はやや弱まる
「増加」が下降、「減少」「なし」ともに上昇し、前年よりもやや消極姿勢がみられる

〈資金繰り〉
下降
資金繰りDIは5・0ポイント下降し24・6。

〈雇用状況〉
逼迫した状況
雇用不足DIは2.4ポイント上昇し42.0。依然として高い水準にあり、逼迫した状況。

〈来期の従業者数の見通し(季節調整後)〉
下降
来期(4〜6月期)の従業者数見通しDIは0・8ポイント下降し1・1。

〈採用状況〉
「増加」が「減少」を上回り増加傾向
平成30年度の採用実績は、「なし」47.4%、「横ばい」27.8%、「増加」18.1%、「減少」6.6%。「増加」が「減少」を上回り増加傾向。
29年度実績との比較では、「増加」「減少」ともに上昇、「横ばい」が下降、「なし」が上昇。31年度の採用予定は、30年度実績との比較では「増加」「減少」ともに下降、「横ばい」は同程度、「なし」が上昇。

〈雇用形態別採用割合〉
「新卒正社員」、「中途正社員」の採用への積極姿勢がやや強まる
平成30年度の採用実績は、「中途正社員」76.0%、「新卒正社員」42.6%、「中途非正社員」22.8%、「新卒非正社員」1.2%。30年度の採用予定(前年同期調査結果)との比較では、「新卒正社員」では予定よりも実績が下回り、「中途正社員」では予定よりも上回った。「新卒正社員」は予定通りの採用に至っていない様子がうかがえる。
30年度の採用予定(前年同期調査結果)と31年度の採用予定(今回調査結果)との比較では、「新卒正社員」「中途正社員」ともに30年度よりも31年度が上回った。31年度の採用においては、「新卒正社員」「中途正社員」ともに採用への積極姿勢がやや強まっている様子がうかがえる。

電材流通新聞2019年5月20日号掲載