セキュリティシステム特集

メーカー各社の商品戦略

パナソニック

既存の同軸ケーブルで高解像度化を実現

今月発売予定のHDアナログ監視システムの新製品は、フルHD(1080P)対応で既設アナログシステムの同軸ケーブルで高画質システムを実現する。

【おもな特長】
〇従来のアナログシステムから施工関連費用を抑えながら高解像度化
既存の同軸ケーブルをそのまま活用できる利便性とフルHD解像度の高画質を実現。
〇ゼロルクス環境に対応した赤外線照明標準搭載
屋内ボックス型を除き赤外線照明を標準搭載。スマートIRによる白とびのない低照度視認性を確保。
〇既存の同社アナログシリーズとの親和性、操作性の統一感を確保
HDアナログカメラは出力信号の切替が可能で(HD⇔CVBS)、レコーダーは既存HL2シリーズに準じたGUIを搭載。

【ラインアップ】
〈カメラ〉
●(1)電源重畳タイプ
・ボックス型
屋内 WV-AP11
屋外 WV-AW31L
・ドーム型
屋内 WV-AF21L
屋外 WV-AV41L
●(2)外部電源タイプ
・ボックス型
屋内 WV-AP114
屋外 WV-AW314
・ドーム型
屋内 WV-AF214L、WV-AF202L
〈カメラ駆動ユニット〉
●(1)電源重畳タイプ
WV-AU104、WV-AU108
〈ディスクレコーダー〉
WV-HL304、WV-HL308、WV-HL316

東芝ライテック

照明に映像録画カメラ搭載

業界初となるLED照明と映像録画カメラを融合させた新コンセプト商品「カメラ付きLED照明器具 ViewLED(ビューレッド)」を6月28日から発売した。
室内空間を見渡す位置に設置されている照明器具の利点を活かした映像録画機能付きカメラを搭載した新しいコンセプトのLEDベースライトで、照明器具を設置するだけで手軽に録画機能付きカメラシステムを導入できる。

【主な特長】
①天井視点ポジション
施設用ベースライトは天井に複数・等間隔に設置されているケースが多く、室内空間全体を見渡す位置として理想的。「ViewLED」は照明器具の利点を活かし、天井から俯瞰した映像を記録することが可能。
②「もしも」のときを見逃さない
天井に設置されたカメラの映像はLED照明器具本体のマイクロSDメモリカードに一時保存される、必要に応じてデータを別の記録媒体に移し確認することができる。「もしも」や「まさか」のときに映像記録は心強い味方となる。
③設置は照明器具の電気工事のみ
カメラとLED照明器具が一体形構造となっているため、カメラを設置するための専用録画機器・レコーダーや専用配線、電源工事などは不要。「専用配線ができない」「録画機器の置き場所がない」などの設置環境や「逆光になりやすく映像録画できない」などの光環境を理由にカメラ設置を諦めていた場所などにも適する。
④Wi―Fi接続による映像確認
カメラの録画映像はWi―Fi接続でスマートフォンなどにより手軽に確認でき、設置の際には映像範囲や録画イメージを手元で確認できる。
⑤LED照明は明るさ・光色が選べる
光源部は省エネ性能が高い同社ベースライト「TENQOOシリーズ」のLEDバー(標準品)が使用でき、シーンや空間に合わせて明るさタイプ、省エネタイプ、高演色タイプ、ランプ光色など全95種類の豊富なLEDバーラインアップから選択可能。
⑥使用シーン
工場の製造・組立ラインで工程エラーが発生した際の工程改善や倉庫のバックヤードやマンション郵便受けで荷扱いの間違いなどの「もしも」のときに便利。

マスプロ電工

レコーダー内蔵カメラ

SDカードレコーダー内蔵カメラ「ASM03FHD」
このほど、レコーダーを設置しなくてもカメラ単体で録画と監視ができるフルハイビジョン録画に対応したSDカードレコーダー内蔵カメラ「ASM03FHD」を発売した。
有効画素数1920×1080(200万画素)CMOSイメージセンサーを搭載で、フルハイビジョン録画が可能となっている。
カメラからの映像出力は960×480のアナログ画質。
最大256GBのSDカードに対応した録画機能を搭載しているので、外付けレコーダーが不要なほか、録画データにパスワードの規制をかけることで不正な再生を防ぐことができる。

モニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC5M」
モニターサイズが7インチタイプと10インチタイプがあるモニター&ワイヤレスHDカメラセットシリーズに、新たに5インチモニターのモニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC5M」をラインアップ。
ワイヤレスカメラということでカメラとモニター間の配線は不要で、電源スイッチを入れるだけでモニターに撮影した映像を表示できる。
また、タッチパネルの操作で簡単に設定ができ、パソコンによる面倒な操作も不要なほか、32GBのマイクロSDカードが付属されている。

ウシオライティング

昼夜問わず鮮明な撮像

監視用カメラと組み合わせることで昼夜を問わずコントラストの高い鮮明な撮像を可能にする同社のLED投光器は、赤外線と白色の2モデルを取りそろえる。
一般的な監視カメラのシャッタースピードで撮影できる直流常時点灯方式を採用し、河川や港湾の監視をはじめ工場や施設などの出入口や周辺監視、空港のセキュリティ、交通監視といった広いジャンルに応用でき、さまざまなシチュエーションで安定したモニタリング効果を発揮する。
わずか21Wの低消費電力と3万時間の長寿命を実現させたことでランニングコストとメンテナンスコストの削減に貢献する。
昼白色(5000K)の可視光を照射する『白色LED投光器UWLS』は、おもに防犯および犯罪抑制効果を高める目的で利用され、カラー撮像ができることで監視の視認性を向上させる。
このほか、直流パルス点灯方式を取り入れて移動スピードの速い被写体撮影を可能にした交通監視用も用意している。
いずれのモデルも監視対象の距離、範囲や設置方法にあわせて選べる異なるタイプがあり、屋外での長期使用を考慮した十分な強度と耐久性と防塵防滴性能も備える。

赤外線モデルはこちら→『赤外線LED投光器UILS

電材流通新聞2019年8月29日号掲載