4K・8K対応受信機器特集

メーカー各社の商品戦略

パナソニック

高精細動画 豊かな情報量で

◇デジタル4Kビデオカメラ
このほど、4K60p・10bit撮影に対応したデジタル4Kビデオカメラ2機種、着脱可能なハンドルユニットを同梱し3G-SDI出力対応の「HC-X2000」、別売ハンドルユニットに対応の「HC-X1500」を発売した。
4K60pの高精細動画を10bit・200Mbpsの豊かな情報量で撮影でき、60フレームが必要な取材撮影やニュース制作など業務用の映像制作やなめらかな高画質映像を楽しみたいビデオ愛好家の趣味撮影にも使える。
また、広角25㎜と光学ズーム24倍の広い焦点域でさまざまな撮影現場に対応し、従来比約60%の小型化と4K60p記録で連続撮影時間約5時間20分(HC-X1500)を両立し、ビデオカメラならではの機動性を実現した。
操作性では、被写体の顔への追従性能を向上させた高いオート撮影性能に加え、2つのマニュアルリングと1つのダイヤル、ユーザーボタン、NDフィルター内蔵等、本格的な撮影が可能となっている。

◇ブルーレイディスクレコーダー
このほど、業界で初めて4Kチューナーを内蔵したブルーレイディスクレコーダー「全自動ディーガ DMR-4X1000・DMR-4X600」を発売した。
全自動ディーガは、自動録画した番組をいつでも楽しむことができ、スマートフォンアプリ「どこでもディーガ(無料)」を使えば録画済みの番組やリアルタイムの放送を外出先からでも視聴出来る。
全自動モデルとして業界で初めて4Kチューナーを内蔵し、新4K衛星放送の視聴及び録画に対応する。ハイビジョン放送を最大8チャンネル×28日分自動録画しながら新4K衛星放送の番組を録画することができ、チャンネル録画に設定をすれば1チャンネル×13日間の新4K衛星放送の自動録画をすることができる。
どこでもディーガの進化により自動録画した新4K衛星放送の番組もアプリで視聴できるようになったほか、ディーガにためた写真・動画・音楽をスマートフォンで楽しめるのはもちろん音声による番組の予約・検索・再生などの操作ができるようになった。

◇タッチスクリーン液晶ディスプレイ
このほど、動画や静止画、プレゼンテーション用データやデジタル教科書などを表示し、電子黒板やホワイトボードとして学校現場を中心にさまざまな用途で使える4K解像度のタッチスクリーン液晶ディスプレイ「JOINBOARD」を発売した。
同社製従来モデルでの画面上に常時表示できるメニューバーの採用によりパソコンや実物投影機などで表示する教材や資料への書き込みもワンタッチで行える簡単操作を継承し、さまざまな教科の授業に役立つ描画ツールの拡充、協働学習をサポートする多彩な機能を搭載することで授業の効率化を支援する。
また、色覚の個人差を問わずより多くの人に見やすいカラーユニバーサルデザイン(CUD)認証に加え、「ブルーライト低減モード」を搭載している。

マスプロ電工

小型化と省エネ化実現

このほど、従来モデルと比べて設置面積の小型化と低消費電力化を実現したCATVブースター2機種(10A35S・10A 40S)CATV・BS・CSブースター2機種(10BCAW35S・10BCAW40S)を発売した。
従来モデルに比べて、設置面積は10A35Sと10A40Sが 約29%、10BCAW40Sは約10%小型化。消費電力は10A35Sが約17%、10A40Sは約21%、10BCAW35Sは約13%、10BCAW40Sは約24%それぞれ削減している。
ケーブルテレビでは集合住宅等の新4K8K衛星放送対応が進んでいるが、3224MHzに対応するためにはブースターなど使用する機器が増えるため、建物内の機器設置スペース確保が重要な課題となっている。
また、機器が増えることにより設備全体の消費電力も上がり、低消費電力の機器が必要となる。
新製品の双方向CATVブースターと双方向CATV・BS・CSブースターでは、狭い機器設置スペースでも余裕のある設計が可能になり、設備全体の消費電力も抑えることができる。

【おもな特長】
①優れたシールド特性
本体はアルミダイカストケースのため高いシールド性能で携帯電話などとの混信や電波障害の影響がなく、安定した映像を楽しめる。

②CATV下り広帯域対応
CATV下り帯域が10A35S、10A40Sは1000MHz、10BCAW35S、10BCAW40Sは962MHzまでの広帯域に対応している。

③CATVハイレベル伝送機能搭載
CATVハイレベル伝送機能を搭載しており、幅広い上り信号レベル範囲で運用できる。

④細かい利得調整、入出力レベル調整機能搭載
CATV下りは利得調整回路とチルト調整回路、入力レベル調整ATT、イコライザー調整スイッチ、CATV上りは利得調整回路、出入力調整ATT、チルト調整スイッチがついており、細かいレベル調整が可能。

⑤5㎜間隔目盛付き取付け金具
本体と一体となった壁面取付け用の金具には、左右に5㎜間隔の目盛がついており、配電盤内木板のガイド線が1㎝幅の場合でも5㎜単位で正確に取付け可能。

DXアンテナ

分配器 取り付け、配線容易

現在、「2K・4K・8Kマルチシリーズ」の新製品として「分配器(スリム形)」「混合(分波)器」「分波プラグ」「ケーブル付分波器」を発売している。
分配器は、すべての端子を同じ方向に配置することでスリム化をはかり、テレビラック周辺の狭いスペースにも入るようになって取り付けや配線が容易となった。端子の向きを前向き・下向きの両方で壁面に取り付けが可能なので、これまで設置がむずかしかった狭いスペースや壁面でも簡単に取り付けられる。
いずれの製品も出力端子から入力端子に通電するとLEDが緑色に点灯し、ひと目で通電が確認でき、電波干渉に強い高シールド構造でSHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)や新たに運用が開始されたHSマーク(ハイシールドマーク)に認定されている。

【おもな特長】
①端子の向きが前向き・下向き両方に取り付け可能
②通電LED機能
③新4K・8K衛星放送に対応
④HSマーク(ハイシールドマーク)認定
⑤SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)認定
⑥電波干渉に強い高シールド構造
⑦接栓は金メッキプラグを採用

電材流通新聞2020年3月19日号掲載