ケーブル技術ショー2020 7月1日からオンラインで開催

ケーブル技術の総合展示会「ケーブル技術ショー2020」が、7月1日からオンライン展示会として開催される(8月31日まで)。「ケーブル技術イノベーションが拓く、新たな社会〜地域を創る、ひとりひとりの豊かな社会を目指して〜」をコンセプトに、ケーブル技術のキープレイヤーが一堂に集結する。

ブース掲載イメージ

ケーブル技術ショーは、「ケーブルコンベンション」の関連イベントとしてケーブルテレビ関連3団体(日本CATV技術協会・日本ケーブルテレビ連盟・衛星放送協会)の連携により、2012年から開催している。以来、ケーブル業界を技術面でバックアップし、業界の発展に貢献する技術やソリューションの展示・発表の場として定着しつつある。
ケーブルテレビは現在、全世帯の半数以上に放送サービスやインターネット接続サービスなどを提供する地域の総合情報通信メディアとして、重要な社会インフラのひとつとなっている。新4K・8K衛星放送開始を契機にハイブリッドキャストやIPリニア放送への対応、IoTの導入、伝送する情報量の増大、さらには今春本格サービスの提供を開始した次世代無線通信システム5Gへの対応が喫緊の課題となっている。
インフラとしての役割では、IoT機器がコンピューターウイルスの脅威に常にさらされるなか、サイバーセキュリティ対策の強化や防災・地域情報提供システムとの連携も求められている。
また、AI技術の活用・導入については、放送・サービス分野においても作業効率の向上やコンテンツの分析・編集・生成に大きな力を発揮することが期待される。
今夏の東京オリンピック・パラリンピックは1年延期となったが、ケーブルテレビや共同受信におけるこれらの受信環境の整備も一層の加速が見込まれる。放送サービスの高度化における市場の劇的な変化にともない、ケーブルテレビを取り巻くサービス・技術はいまだかつてない規模で多様化が進み、これまでのテレビ放送の概念を覆す「新しい時代」を迎えている。
ケーブル事業においては、さらなる進化・高度化と次の時代を切り開くイノベーションとソリューションの創出が期待されている。
ケーブル技術ショー2020は当初、6月10・11日に東京国際フォーラムで開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による影響を鑑みオンライン展示会に開催形式を変更した。
オンライン展示会では、VRなどの技術を駆使し、オンラインガイドの検索機能を出展者名だけではなくテーマ・分野別などから検索できるよう充実させ、出展者リストから各出展ブースを訪問して展示物やパネルの情報を画像または動画で閲覧することができる。
来場者は、出展者ブース内の問い合わせボタンから出展者に質問することができ、ダイレクトなビジネスにもつながる。
オンライン展示会は、「いつでも」「どこでも」オンライン上で来場可能となるため、リアル展示会だけでは接することができない潜在層にも製品や技術、サービスをアピールする絶好の機会となる。
新時代の実現に向けた機運醸成を行うとともにケーブルテレビ・技術の一歩先行く姿を発信し、新たなビジネスチャンスの創出に向け、ケーブル業界全体をけん引する。

出展対象分野

 ■ヘッドエンド系
4K・8Kヘッドエンド装置、光伝送ヘッドエンド装置、ケーブルインターネットサービスヘッドエンド装置、館内自主放送用ヘッドエンド装置、各種システム監視・管理ソリューションなど

 ■伝送系
光伝送システム機器、同軸伝送システム機器など

 ■受信端末
ONU、ケーブルモデム、セットトップボックス、各種受信機など

 ■無線
ローカル5Gソリューション、地域BWAソリューション、無線LANソリューションなど

 ■部品
施工関連ソリューション、宅内工事用部材、配線工事に係る各種部材など

 ■ソフト
設計管理システム、地域情報収集・配信システム、通信設備管理システム、顧客管理システム、顧客対応支援システム、各種テロップ関連システム、スマートフォンアプリなど

 ■制作系
4K・8K制作機器、多元文字放送システム、各種編集機器・システム、ワークステーション、スタジオ設備、中継車設備、人工知能技術(AI)、AR・VR技術関連など

 ■プラットフォーム
IP映像伝送プラットフォーム、既存IDの事業者間連携プラットフォーム、監視プラットフォーム、AJC-CMS、顧客管理システム(SMS)プラットフォームなど

 ■総合
4K・8Kをはじめとするシステム・ソリューション、各種サービスなど

 ■CPS/IoT
クラウド化、生活・社会・システムサービス、スマートハウス、スマートシティ、セキュリティ関連、CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェアサービス、人工知能技術(AI)、AR・VR技術関連など

電材流通新聞2020年6月11日号掲載