【私もひと言】 海光電業の神山欣也社長

根気強く、交渉継続 物流費上昇で値戻し

海光電業の神山欣也社長

電設向け工事用汎用電線ケーブル市場は、総じて厳しい情勢にある。足下9月のスポット需要が少ないうえ、例年10月~12月にかけて案件物の需要が上向くものの、今年は、それがあまり期待できないためだ。

一方、物流費高騰分の値戻しは、依然として満足に進んでいない。建販電線の需要量が伸び悩むさなか、物流費上昇が収益を大きく圧迫しており、経営に重くのし掛かっている。引き続き、ユーザーとの物流費の値戻し交渉を根気強く進めていく。

また、ウイズコロナ(コロナと共存)、アフターコロナの情勢下、受発注システム等の見直しも求められており、我々の仕事のやり方も、一部変わりそうだ。ただ、ユーザーとの大切な打ち合わせなどをフェイス・ツー・フェイスで行うことが大事であり、真の流通業者としての使命を再確認し、工夫を重ねながら役務を全うしていきたい。

電線新聞 4214号掲載