換気の日【1】キャンペーン 望まれる「いい空気」実現への IAQソリューション

パナソニックエコシステムズ株式会社

IAQビジネスユニット 営業部 営業企画課 係長  髙橋 正人氏

コロナ禍で換気の意識一変

Ⅰ.「換気の日」にあたり

本年34回目の「換気の日」を迎えるにあたり、全日本電設資材卸業協同組合連合会様、全日本電気工事業工業組合連合会様、一般社団法人日本電機工業会並びに関係各位の換気の大切さの訴求及び質の向上へのご支援ご尽力に対して深く敬意を表しますとともに厚く感謝申し上げます。
合わせて、日頃より「換気の日」を業界の皆様に広く訴求頂いております報道関係各位に対しても、厚く御礼申し上げます。
当社も皆様のご支援を得ながら、微力ではありますが、業界の皆様と一緒に換気に対する啓発並びに換気扇の普及、需要拡大に努めてまいりますので引き続きご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

Ⅱ.市場動向について

さて、2020年は全世界がこれまで経験したこともない異常な環境におかれる年となりました。コロナ禍の中、人々の行動や日常生活の変化、さらに働き方自体も在宅勤務への移行など劇的な変化が生じております。
これまで「換気の日」の啓発活動の一環として訴求してまいりました「空気」に対する生活者の意識の高まりも一変することとなりました。各種報道等で今年ほど「換気」というワードが取り上げられたことはかつてなかったと思われます。
春先からの緊急事態宣言下における外出自粛や在宅勤務の常態化は、結果として室内での生活時間が長くなり、室内空気に対する意識の高まりと不安からその対策として換気扇を含めその他空気に関連する機器が大きな注目を浴びることとなりました。
一方、不特定多数が集まる飲食店等では感染症対策に大変なご苦労をされていることと察します。各省庁や地方自治体も支援策として各種補助金政策を実施しており、その対象設備のひとつとして換気設備導入なども積極的に進められております。
このように住宅・非住宅とも当社が従来よりその重要性と向上を訴求提案してまいりましたIAQ(室内空気質)が、今や国民レベルで語られる市場環境になってきているのではないでしょうか。
さて、特殊な環境下での換気扇市場ですが、2020年度上半期の工業会需要は全体で前年比95.4%の結果でした。上半期の全体需要は、やはり昨年10月の消費増税前駆け込みの反動影響ありと想定します。
但し、商品別には少し例年と違う傾向が発生しております。
簡易に設置が可能なプロペラタイプの換気扇が前年2桁の伸びとなっており、ダクトタイプについても平均以上の伸びを示しています。
この伸びは換気意識の高まりによる取替え需要や増設の拡大の表れではないかと想定します。かたやパイプ用やレンジフード・浴室乾燥機などは厳しい数字で推移しております。
また、換気扇需要の大きな指標となる新設住宅着工戸数の動向を見てみますと、前年比90%を割り込む推移であり、今年度の新設住宅着工戸数は前年比90%程度の80万戸強と予測しています。
外出自粛による人の移動の減少は住宅展示場来場者の減少にも直接的につながり、現場施工の遅れももちろんですが、新たな契約も先延ばしになるなど、今後も不透明な状況がしばらく続くのではと想定します。

Ⅲ.当社の取り組みと商品のご紹介

今後の新設住宅着工戸数はおおむね将来に向けて減少傾向であることが予測されております。また、非住宅建築物においても大きな伸びは期待できないとの想定の中、コロナ禍で大きく変化した世の中の空気(質)に対する意識の高まりを具体的に解決するために、機器の使用者・設計者・施工業者・流通業者の皆様に分かりやすく説明提案していく必要があると考えます。
それぞれが望まれる「いい空気」を実現するためのIAQソリューションです。
単純に要求される換気風量を満足させるだけではなく、その機器(モノ)によってもたらされる高い空間空質価値を「コト」の変化として実現出来れば、厳しい市場環境においても新たな需要創造につながるものと考えます。
たとえば、今年は冷暖房と換気の両立が積極的に求められております。これから冬に向かいますが、夏場以上に暖房時の換気は消極的になる傾向が多いと思います。そのマイナス要素を解決するための熱交換形換気扇の導入は、令和2年度補正予算における環境省の高機能換気設備導入支援事業としても注目を浴び、飲食店舗等への導入が加速しております。
当社は大きく変化しつつあるIAQへの認知度向上を好機ととらえ、住宅・非住宅それぞれの空気に対するお困りごとを給気排気の換気側面だけではなく、当社の持つ循環浄化機器と合わせて、省エネで健康・快適な空間創りとして解決貢献してまいります。
電材業界の皆様には引き続き商材拡大に向けたご支援賜りたくよろしくお願い申し上げます。

◆商品のご紹介

①業務用熱交換気ユニット床置形(FY-500ZR1N)【11月受注開始】


非住宅建築物の換気への関心が高まる中、不特定多数の人が集まる店舗等既存の施設への後付け設置も可能なスリムデザインの熱交換気ユニット床置形を発売します。
内蔵のCO2センサーは人が多く集まる時間は風量を自動でアップ、その時必要な換気量を効率よく確保し省エネに運転します。
運転モードも換気・熱交・空気清浄の3つを持ち、かつナノイーの10倍のOHラジカルを持つナノイーXを搭載し室内空気質の向上を実現します。
冷暖房と換気の両立を効果的に実現する熱交換形換気に加え、今、求められる機能と施工性を合わせ持った新商品です。様々な建物の換気不足対策として、ご提案いたします。

②天井埋込形換気扇DCモータータイプ(FY-17CD8V他)【4月発売】


省エネ・長寿命でご好評のDCモータータイプが大幅にラインアップを増強してフルモデルチェンジしました。新たな風量ランクを追加し、よりきめ細かい風量帯に対応します。専用コントローラーで簡単な配線工事で最大15台の複数台運転も可能になりました。
薄型ルーバとの組み合わせ幅の拡大、2〜3室用タイプも加わり様々なシーンへのご提案が可能です。

③エコナビ搭載フラット形レンジフード(FY-60DED3-S他3機種)【9月発売】


かしこく省エネが特長のエコナビ搭載レンジフードがモデルチェンジいたします。台所換気機器の課題でありますお掃除性に関しては本体下面の整流板の寸法変更により、シンクでラクに洗える新形状になりました。羽根も油トルネード機能でお手入れ目安は3年に1回程度に。また、夏場の室内の熱ごもりを温度センサーで検知し自動排熱する運転モードやAiSEG2との連携でスマートスピーカーがあれば声でレンジフードの運転が可能です。
省エネ性とお掃除性をさらに進化したエコナビ搭載レンジフードです。

④次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」水道直結タイプ(F-JCT30-WZ)【4月発売】


まずは今年の除菌意識の急拡大によりご注文に対して生産が追い付かず、受注停止にいたりましたこと深くお詫び申し上げます。
生産能力を拡大し9月末から受注再開させて頂きましたのでよろしくお願いします。
高い評価を頂いておりますジアイーノですが、日常の給排水と塩投入の作業に対するご意見から、水道管に直結することにより自動給水&塩タブレット自動投入機能を持った水道直結タイプを発売しました。
日常の手間を軽減させながらジアイーノの持つ高い除菌脱臭効果をお届けします。

Ⅳ.おわりに

当社は「換気の日」の啓発を積極的に推進するとともに、快適空気環境の実現に向け換気機器に加えジアイーノ・空気清浄機など当社の持つIAQ商材を最適な組み合わせで提案してまいります。
今後とも皆様の一層のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

電材流通新聞2020年10月15日号掲載