8月度の新設住宅着工戸数

総戸数6万9101戸(前年同月比 9.1%減)
季節調整済年率換算値は再び減少に

国土交通省はこのほど、8月度の新設住宅着工戸数を発表した。それによると、持ち家、貸家及び分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比9.1%の減少となった。季節調整済年率換算値では、前月比1.0%の減少となった。

総戸数

全国の総戸数は前年同月比9.1%減の6万9101戸で、14カ月連続の減少となった。
新設住宅着工床面積は前年同月比14.6%減の546万6千平方㍍で、13カ月連続の減少となった。
季節調整済年率換算値は前月比1.0%減の81万9千戸で、先月の増加から再びの減少となった。

利用関係別戸数

 ①持ち家
前年同月比8.8%減の2万1915戸で13カ月連続の減少。民間資金による持ち家は同8.5%減の1万9575戸で13カ月連続の減少、公的資金による持ち家は同11.1%減の2340戸で5カ月連続の減少。
民間資金による持ち家が減少し、公的資金による持ち家も減少したため、持ち家全体で減少となった。

②貸家
前年同月比5.4%減の2万7671戸で24カ月連続の減少。民間資金による貸家は同3.6%減の2万5448戸で39カ月連続の減少、公的資金による貸家は同22.1%減の2223戸で先月の増加から再びの減少。
民間資金による貸家が減少し、公的資金による貸家も減少したため、貸家全体で減少となった。

 ③分譲住宅
前年同月比15.9%減の1万8933戸で10カ月連続の減少。内訳でみると、マンションは同7.7%減の9377戸で3カ月連続の減少、一戸建は同22.7%減の9455戸で9カ月連続の減少。
マンションが減少し、一戸建住宅も減少したため、分譲住宅全体で減少となった。

建築工法別

プレハブは前年同月比14・5%減の9582戸で5カ月連続の減少、ツーバイフォーは同16・6%減の7485戸で17カ月連続の減少。

電材流通新聞2020年10月15日号掲載