【日本アンテナ】離れていてもつながるTV共同受信システム用ブースター

日本アンテナはこのほど、長年培ってきた無線通信技術とIoT技術を融合し、日本初の離れていても「つながる」テレビ共同受信システム用ブースター「M―AMP(エムアンプ)」を開発した。これにともない、これまでの設備維持における課題を解決すべく、ビルやマンション等集合住宅のテレビ視聴環境を守る新たなソリューションサービスを展開する。

■背景
少子高齢化、人口減少による働き手不足、働き方改革や新たな生活様式を取り入れた活動など社会に変革が求められるなか、同社ではこれにともない発生する新たな課題をテクノロジーとデータを活用した商品やサービスにより解決し、より暮らしやすい社会の実現を目指す。

■概要
テレビ放送を各部屋で視聴するためにはテレビ共同受信システムを建物内に設置する必要があり、アンテナで受信したテレビの電波を増幅するブースターは重要な役割を果たす。
これまで、ブースターをはじめとした建物内の機器に対しては、設置後の稼働状況を確認することが出来ておらず、保守事業者は建物に居住する人から「テレビが映らなくなった」という連絡が入った時点で初めてシステムの不具合を認識していた。居住者にとっては設備が復旧するまでテレビが視聴出来ない不便な状態が続くため、保守事業者はシステム不具合の発生に対し迅速に対応出来るように待機する必要があった。
同社は、こうした設備の保守対応に対する課題を解決すべく、ブースターとの接続による遠隔モニタリングにてテレビの視聴環境を守るサービスをM―AMPにより展開する。
M―AMPは、同社が長年無線通信のインフラ実装に携わった経験から得られた特許技術を取り入れて独自に開発したテレビ共同受信用のブースターで、通信回線に接続し機器動作データや伝送されている信号の状況を同社クラウドへ送信することにより、現地に行かなくても設置後の稼働状況を確認出来る。
機器や信号の異常を検知した際は、同社サポートセンターからタイムリーにメールで保守事業者へ通知し、迅速な復旧対応につなげる。

■将来に向けた展開
近い将来には、あらゆる設備に実装されたM―AMPが取得するデータを蓄積して解析し、不具合が起こる確率を把握し機器故障前の予知保全を可能とする。これにより、急にテレビが映らなくなるトラブルを解消することはもちろん、突発的な作業に悩まされていた保守事業者への働き方改革に寄与する。
SDGs(持続可能な開発目標)のひとつとして「住み続けられるまちづくりを」が掲げられているが、同社はM―AMPによって人々の生活の場に対する課題をテクノロジーとデータの利用にて解決し、保守事業者による効率的な設備保守対応を可能とする。
また、作業者による遠隔からの設備管理を可能とすることにより、新たな生活様式に求められる人との接触機会の低減にも応じた設備保守対応を実現する。


▽M―AMPが4分でわかる!


▽M―AMP特集ページ
https://www.nippon-antenna.co.jp/feature/mamp.html

電材流通新聞2020年7月2日号掲載