建設現場の安全管理強化に向けた連携協定を締結
西日本電信電話(株)、(株)NTTファシリティーズ、日本電気(株)、(株)竹中工務店は、2月25 日に建設現場の安全管理強化に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する連携協定を締結。NTT西日本新本社ビルの建設予定地をフィールドとしたローカル5Gを活用した作業所DXに関する共同トライアルを実施する(2022年3月まで)。
●背景
高齢化、若手入職者の不足が課題となっている建設業。この解決策として、ICTの活用による作業効率化が注目されている。
その効果的な活用には危険作業(作業員または第三者に重篤な危害を与える災害リスク)のリスクを事前に洗い出し、対処
することが重要である。
共同トライアルにおける各社の提供、検証、結果分析などの役割分担は、第1表のようになっている。
●実施概要
(1)AIカメラで侵入検知
工事現場の危険エリアでは安全設備、安全行動のいずれかが欠けることで重大事故につながる。そこで、AIカメラの支援でタイムリーな監視、是正を行う。
第1図はローカル5GとWi-Fiを活用して、工事現場の危険エリアの目印(カラーコーン)をAIカメラシステムに記憶させて検知エリアを設定。作業者が検知ラインを越えた際に現地と監督者へアラート発報をする。
(2)作業の可視化と危険予知
エレベータ組立工事は狭いシャフト内での高所作業。作業も複雑で多くの危険を伴う。そこで、ローカル5Gと高性能カメラを用いて作業の可視化と危険予知などの安全監視を行う(第2図)。
●今後の展開
同トライアルを通して、ICT技術で建設現場のさらなる安全を目指していく。