21暦年推定電線出荷量 電線工業会調べ

建販微減も車は好調
総計63.3万t(0.6%増)

電線工業会がまとめた21暦年(1~11月実績、12月分推定)電線主要7部門別出荷数量によれば、建設電販など7部門中4部門が前年を下回ったものの、自動車が増加したほか、電気機械も健闘するなど3部門が伸長したため、総計は63万3千279㌧で前年比0.6%増とわずかに増加した。自動車の伸びが期待されていたが、半導体や部品の不足などで、終盤減速した。(一部既報)

主要7部門別出荷数量のうち、プラスグループは3部門になった。
電気機械は、この1年間で前年同月を割り込んだのは10月のみとなった。半導体やコネクタ部品の不足などによって後半スローダウンしたが、FA・ロボットケーブルが好調な上、機器用高周波同軸や医療関連ケーブルなどが健闘し、同8.2%増加した。
自動車も、半導体やコネクタなどの部品不足などが響き、後半に鈍化したものの、前半の好調や電動化が追い風になり同6.3%増と好調で、全体を底上げした。

輸出は、コロナが影響したが、電力などが善戦し、同0.7%増とわずかに伸長した。

一方、マイナスグループは4部門となった。
うち通信は、携帯電話の基地局用高周波同軸などが健闘しているものの、光化が依然響き、同11.5%減少した。

電力は、秋以降、盛り返したが、電力会社の設備投資が計画通りに動かないなど中盤まで苦戦し同2.8%減となった。

建設電販は、昨秋から動き出したものの、コロナ禍もあり中盤まで電設、市販とも伸び悩み同2.8%減少した。

その他内需も、夏場以降、設備投資が動き出し上向いたものの、前半が減少したため同2.3%減となった。

電線新聞 4267号掲載