もえの展示会れぽーと【37】第48回ジャンボびっくり⾒本市⾏ってきました!テーマゾーン編①

毎回、話題の取り組みや最新の製品、ソリューションを紹介するテーマゾーン。

今回のテーマは、「まるごと未来都市~スーパーシティ構想の実現に向けて〜」でした。

近年AIやビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きが、国際的にも急速に進展しています。テーマゾーンではSociety5.0を先行的に体現する「スーパーシティ構想」に着目し、「IoTプラットフォーム」「サービスロボット」「防犯・防災」「都市開発・モビリティ」「エネルギー」の5つのゾーンに分けて、それぞれの分野で新たな価値を発信する展示を行っていました。

今回はその中からいくつかの製品をご紹介させていただきます。

 

株式会社CIJ

人と社会に貢献するAIロボットソリューション
サービスロボット『AYUDA/AYUDA-MíraMe』

AYUDA(アユダ)

自律移動型サービスロボットのAYUDAは、身長が160cmと人間に近い目線でコミュニケーションができ、音声対話での受付や自律移動による道案内、顔認証による調査などを行います。公共施設、ホテル・レストラン、監視・警備・交番、病院・介護施設など、さまざまなシーンで活躍します。

例えば、市役所などの公共施設にAYUDAを置きフロアマップや取り扱い業務内容などを事前に登録します。お客様が来た際にAYUDAに「住民票をとりに来たのですが、受付はどこですか?」と尋ねると、「1階の3番窓口で受け付けております」と音声と画面に地図を表示して案内してくれます。一般企業で使用する場合では、会議室の場所や時間を登録し、お客様が来た際の会議室のご案内や、部署名と内線番号を登録して、内線番号をお伝えするなどの受付業務を行います。

会場にいたAYUDAは実際に株式会社CIJで活躍しているAYUDAでした。

大きな特長として、走行した位置情報から周囲の地図を学習する事ができるので、おぼえた地図を活用して、自動で道案内したり、周囲の警備をしたりする事ができます。

また、独自の機械学習型レコメンドシステムを搭載しており、少ない質問数に対し「はい、いいえ、わからない」の3つの選択肢から回答するだけで、おすすめ情報を提案します。

要望に合わせて、ネットワークを介してSkypeやLINEなどの様々な外部システムと連携することができます。他にも、業務に必要な機能(アプリケーション)を開発し、AYUDAに組み込むことも可能です。


AYUDA-MíraMe(アユダミラーミ)

コンパクトでかわいいサイズ感のAYUDA-MíraMeはAYUDAと同じく音声対話により人と人との接触を伴わず、また、ディスプレイへのタッチ操作も行わずに来訪者の方へご案内、受付業務を行います。

両目には、RGBカメラとサーマルカメラが搭載されており、AIによってマスクの装着有無の自動検知と、体表面温度の計測が可能です。

また、複数人の同時検知もでき、マスク非装着および体表面温度に対するアラート対応を音声で行うこともできます。

AYUDA-MíraMeはコンパクトなので省スペースでの設置が可能で、場所の移動も気軽に行えます。

オムロンソーシアルソリューションズ株式会社

「清掃・警備・案内」3つの機能を持った複合型サービス
『Toritoss』

Toritoss(トリトス)

1台で清掃・警備・案内の機能を持ち、24時間稼働して労働力人口不足という社会課題の解決に貢献します。

動かしたいルートを手押しして記憶させ、時間設定をすると、記憶したルートを自動で走行するようになります。充電も自動で行うため、一度設定しておけば、ロボットに任せきりにできます。オムロンのセンシング技術を搭載しているので、障害物を検知して迂回をしたり、人が急に飛び出してきた時も一時停止したりするなど、「安全」を第一に考えた設計にもなっています。

清掃業務は、毎日決められた時間に自動で清掃を開始し、その日の清掃結果を記録するので後からレポートとして確認することも可能です。

カメラを搭載しているので監視業務も行うことができ、社内や施設の安全を24時間守ります。映像は記録し、パソコンやタブレット端末などで確認することができます。

前面にはモニターがついており、動き回るサイネージとして宣伝広告や施設案内など掲示することができるので、利用場所に応じてさまざまな用途で活用することができます。

実際に大阪では、なんばマルイなどで活躍しているそうです。

因幡電機産業株式会社

スマートAIカメラセンサで『DALI照明&空調制御』

こちらのブースでは照明・空調の制御システムを紹介。A・B・C・Dの4つのエリアに区切り、1台のカメラでそれぞれ違った制御を行なっていました。AIカメラで撮影した映像をカメラサーバで画像分析し、検知した信号を制御システムのコントローラへ届け、コントローラから各製品へと指示を伝達します。


AIカメラセンサ

エリアAでは、赤の丸印がついた箇所に人が立つと照明が点灯する位置検知。エリアBでは、エリア内に人が3人以上入ると照明が点滅する人数検知。エリアCでは、エリアに人が入ると照明が点く人感検知。エリアDでは、人数に応じて照明の調光・調色・空調制御をする人数検知を行なっていました。

エリアDの人数検知は、3〜4人がエリア内にいるとパトライトがオレンジ色、照明の明るさが2700K、空調が中の強さになります。5人以上になるとパトライトが赤色、照明が点滅、空調が強になり警告音がなります。

こちらはカメラが検知している様子をモニターで確認することができました。A は青、Bは緑、Cは黄色、Dは赤で振り分けされており、そのエリアにどのくらいの人がいるのかがわかります。

この照明と空調の制御を行なっているのはワゴジャパンのDALI照明システムで写真のコントローラに信号を届けて制御をします。

DALIはDigital Addressable Lighting Interfaceの略で、照明の調光制御に特化した制御規格です。国際規格のIEC62386として認証を受け、ヨーロッパを中心に広く普及しています。DALI照明はメーカーを問わず接続できるのが大きな強みで、DALIに適合している製品であれば他のメーカー製品と同時制御が可能です。

DALI制御システムを使用して、照明や空調を制御することで、快適な空間を作ったり、省エネ効果が期待できます。

 

 

第二弾もアップ予定ですのでお楽しみに!