ロボットアイデア甲子園! 大阪地区予選開催

 全国の高校・高専・専門学校の学生を対象に行われている「ロボットアイデア甲子園!」の大阪地区予選が、先月18日と25日の両日、大阪泉大津市のHCIロボットセンター(泉大津商工会議所内)で開催された。主催は日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)で、共催は同協会の幹事企業でもあるHCI(奥山浩司社長)。また三菱電機や安川電機などの大手ロボットメーカーが特別協力、ダイドーやTHKほか電線業界からも光昭、沖電線、三鈴などの協賛企業が参加、近畿経済産業局や大阪府教育委員会等の後援など多くの企業・団体の協力を集めている。

 本大会は全国各地22カ所で予選が開催され、それぞれの地区予選最優秀者が12月19日に東京機械振興会館で開催予定の全国大会で最終プレゼンを実施し、全国最優秀者1名が決定される。今回の大阪地区予選では、46名(男性42名、女性4名)の学生が参加して産業用ロボットのアイデアを提案、書面審査で約12名が選抜され10月3日に各自プレゼン発表し、最終審査を経て大阪の地区代表者が選出される。

 主催者によれば「選考における重要な基準は、創造性、社会性、実現性、市場性、アピール性。実際のビジネス現場に生かす具体的なビジネスプランに加え、学生らしい斬新なアイデアや遊び心もポイントとする」という。

 本予選では、セミナーやショールーム&ラボの見学会を通じて、産業用ロボットに初めて触れる学生たちにも具体的なイメージを抱かせた後に、各自提案をさせる形式を採用。審査委員長を務める元三菱電機で現大阪工業大学R&D工学部ロボット工学教授の野田哲男氏は、挨拶に立ち「アイデアを出すということは、普段の勉強とはアプローチがまったく異なる。アイデアが成立するかという点において自ら仮説と検証を繰り返さなければならない。非常に時間が掛かる作業となるし、いま私が話している間にも競争は始まっている。講義や見学の場でも絶えずアイデアへの検証に取り組んでもらいたい」と語った。

ロボットに触れる学生たち

 今回の参加校は、地区予選突破の実績を有する太成学院大学高(8名)と城東工科高(3名)ほか常連の堺工科高(6名)、東淀工業高(12名)、都島工業高(10名)、王寺工業高(1名)、西野田工科高(2名)、東大阪みらい工科高(4名)の8校。大阪地区代表は、直近の全国大会において2年連続で決勝大会進出を逃している。この現状を鑑み、参加校の中には全国大会での上位入賞を狙い、過去大会の情報収集やノウハウの蓄積を行う学校も増えている。また、今年は昨年に比して1年生や女性の参加が目立っていた。参加者46名は酷暑のなか地区予選突破を目指して鎬を削った。

電線新聞 4440号掲載