一歩ずつ、上をめざす脚立
梯子に比べると脚立の歴史はまだ新しいようだ。その発祥は定かではないが、梯子・脚立のパイオニア企業である長谷川工業が1956年に鋼管製の脚立「ショージはしご」を販売している。高度経済成長期、“三種の神器”の一つである白黒テレビのアンテナ工事需要も追い風となり、大ヒットしたのだそう。
ショージはしご(長谷川工業株式会社)
現在は各メーカーから、片手で持ち運べる3段くらいまでの踏み台タイプや天板が広い足場台・作業台タイプ、三脚タイプ、はしご兼用の長尺タイプ、そして電気絶縁性に優れた電気工事専用タイプなど、幅広い種類の脚立が製造・販売されている。
電気工事専用タイプ(長谷川工業株式会社)
ちなみに、工事用ではないものの長谷川工業の「ルカーノ」シリーズは、その卓越したデザインで国内外の賞を獲得している。脚立の可能性を感じさせるプロダクトといえそうだ。
ルカーノシリーズ(長谷川工業株式会社)
歴史が新しいからこそ、機能や素材、デザイン、オプションなど、まだまだ脚立は進化を遂げるのだろう。そう、一歩一歩、上をめざして。